ダウントン・アビー / Downton Abbey

ダウントン・アビー / Downton Abbey

『ダウントン・アビー』(原題:Downton Abbey)とは、ジュリアン・フェロウズによって製作され、イギリスのITVで2010年から2015年まで放送された歴史ドラマシリーズである。全6シーズン(52話)にわたって放送され、日本国内では『ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人〜』や『ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館』といった邦題でも親しまれた。テレビシリーズ終了後も物語は続き、映画版がこれまでに3作製作され、第3作『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』が2026年1月に日本で公開された。
物語の舞台は1912年から1925年のイギリス・ヨークシャーにある架空のカントリー・ハウス「ダウントン・アビー」である。エドワード朝時代以降の英国貴族グランサム伯爵クローリー家と、そこで働く使用人たちの人間模様が、当時の史実や社会情勢を背景に描かれる。物語はタイタニック号沈没事故による後継者の死亡から始まり、第一次世界大戦、スペインかぜの流行、アイルランド独立戦争、そして戦間期における労働者階級の台頭と貴族階級の経済的困窮など、激動の歴史が彼らの生活に大きな影響を与えていく。
シーズン1では、タイタニック号の事故で当時の法律に基づく爵位・財産の相続人を失ったグランサム伯爵家が、遠縁の中流階級の青年弁護士マシュー・クローリーを次位の後継者として迎えることで波乱が巻き起こる。当初は貴族の風習に反発していたマシューだったが、当主ロバートの人柄に触れて領地管理に携わるようになり、長女メアリーとも心を通わせていく。また、使用人たちの間でも元軍人のベイツが従者として雇われたことを契機に、信頼と反目が織りなす様々なドラマが展開された。
本作はテレビ評論家から絶賛され、ゴールデングローブ賞やプライムタイム・エミー賞などの主要な賞を多数受賞した。ギネス世界記録において「最も高い評価を受けたイギリスのテレビシリーズ」として認められたほか、エミー賞の歴史上で最も多くの候補を獲得した国際的なテレビシリーズとなるなど、世界的なヒットを記録した。

ダウントン・アビー / Downton Abbeyのレビュー・評価・感想

ダウントン・アビー / Downton Abbey
8

なかなか幸せになれないと嘆かないで!個性的貴族ドラマを観て!

ちょっと個性的なヨーロッパもの・貴族ものドラマを観たいなら、イギリスで放送された「ダウントン・アビー」がおすすめ!
舞台はイギリス、ヨークシャーの貴族の邸宅、ダウントン・アビーで物語は始まります。
タイタニック号が沈没したその時から、ダウントン・アビーで暮らすクローリー家の歯車が回り始めます。
その家の3人娘の長女メアリーは、婚約者をタイタニック号の沈没にて失ってしまいます。当時の法律では、男子が財産と爵位を受け取る「限嗣相続制(げんしそうぞくせい)」があったため、メアリーは結婚による財産の相続権を失ってしまいました。
そこから、メアリーをはじめ、次女のイーディス、三女のシビルの三人娘の周りで、貴族による政略結婚が動き始めます。
ここまでは普通の貴族映画にある流れで、内容もドロドロしたものが多いのですが、ダウントン・アビーの面白いところは、貴族だけではなく、その使用人の生活、使用人一人ひとりの物語、貴族や作品そのものへの関わりが描かれている点です。
また、キャラクターもみんなやや癖があったり、毎回事件やアクシデントが起こります。もちろん恋愛系や感動系、中にはかなり深刻なものが次々と起こり、それが貴族へも関わったりと、使用人のシーンもなかなか目が離せません。
使用人の場面ではややくだけた描写も、上級貴族たちとのドロドロにメリハリがついて面白いところです。
ドロドロといえば、メインの貴族のシーンもほぼ毎回事件が起こります。主に、高慢でやや意地悪な長女メアリー絡みのことが多いですが(笑)。自分が屋敷を相続したいがために、または次女のイーディスを蹴落としたいがために(笑)、何人もの男性と恋に落ちて、色々仕組んで忙しすぎるメアリーなのですが、毎回、恋も成就せず、ずっと不幸がつきまとい、なかなか幸せになれません。三人娘は誰と結婚するのか、どの爵位の婦人になるのか、誰が屋敷を相続し、誰が一番幸せになるのか。その背景の社会情勢はどうなっていくのか、そして使用人の人生も。
ドロドロでアクシデント多発、でも展開が早く、次へ次へと見たくなってしまう英国ドラマ「ダウントン・アビー」は6シーズン、映画1本の大作です。なかなか幸せになれない、でも最後は笑っている、そんな素敵な作品です。