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メーカー税込小売価格の5040円を持って縁日に行った方がマシ
この作品はゲーム内で縁日を楽しむことができるという体なのですが、何と驚くことなかれ、メーカー税込小売価格で5040円もします。そして、そのゲームの内容はというと、ハッキリ言って「これを買う5040円で現実の縁日に行った方がマシ」というレベルであり、人によっては中古で数百円払って購入したとしても高過ぎると感じるのではないかと思います。
このゲームで遊べる縁日の屋台は、ヨーヨー釣り、射的、輪投げ、バルーンアート、金魚すくい、たこ焼き、ダーツ、クレープ、占いの館、お化け屋敷です。当然ゲームなので、たこ焼き、クレープはプレイしても実際の食べ物は絶対に出てきません。金魚すくいでも本物の金魚は逆立ちしても手に入らず、ヨーヨー釣りでも同様にヨーヨーが手に入りません。射的や輪投げもゲーム内の空間で起こる空虚な出来事であり、言うまでもなく景品は手に入りません。占いの館に至っては、根拠がないどころか意味が分からないスパム同然の文章が結果として出てきます。
縁日というのは現実世界で感じる雰囲気、屋台にお金を払うことによって感じる緊張感が面白さの源だと、このゲームを行って痛感しました。これほど空虚で侮辱的なゲームをやったことがありません。