出合小都美

出合小都美

出合小都美(であい ことみ)とは、日本の女性アニメーション演出家、アニメーション監督である。
2004年にアニメ制作会社のマングローブへ入社し、テレビアニメ『サムライチャンプルー』の制作進行としてキャリアをスタートさせた。当初は制作進行として経験を積み、その後は各作品で演出や絵コンテなどのキャリアを重ねた。テレビアニメ『坂道のアポロン』での助監督や、『俺の彼女と互なじみが修羅場すぎる』といった話題作の演出を経て、2013年放送の『銀の匙 Silver Spoon』第1期で副監督を経験。その翌年に放送された同作の第2期において、自身初となる監督を務め上げた。その後も『ローリング☆ガールズ』や『夏目友人帳』の第5期・第6期、そして『スキップとローファー』など、多くの注目作で監督やシリーズ構成として采配を振るっている。また、本編の演出のみならず、数々の名作でクオリティの高いオープニングやエンディング映像の演出を多く手がけており、その優れた映像センスはアニメファンからも高く評価されている。
クリエイターとしては、登場人物の内面や心理の機微を深く掘り下げるドラマ性を好んでおり、形にとらわれず「生きた人間を描き出すこと」に強い情熱を注いでいる。商業的な難しさからそうした人間ドラマに焦点を当てた企画が通りにくい現状にありながらも、『スキップとローファー』の監督就任は自身の理想を形にする絶好の機会であったと語っている。さらに、アニメーションにおける集団制作の価値を重んじており、個人の限界を超えて多様なスタッフの視点や意見がぶつかり合い、融合していく過程にクリエイティブの面白さを見出している。そのため、自身が厚い信頼を置くクリエイターをメインスタッフに招くなど、妥協のない作品づくりを展開している。メディアミックスとしての映像化に対しては、アニメを通じて作品自体の魅力がより多くの人々へ届き、原作の認知や普及に繋がることこそが大きな役割であるという信念を持っている。
手がけた作品は多岐にわたり、初期の『Ergo Proxy』や『君に届け』『さらい屋 五葉』などでの緻密な演出を筆頭に、『ソードアート・オンライン』『となりの怪物くん』『赤髪の白雪姫』『からかい上手の高木さん』『GREAT PRETENDER』『うる星やつら』(第2期)にいたるまで、数多くの著名タイトルの主題歌映像で手腕を発揮してきた。近年の活動でも『姫様“拷問”の時間です』『真夜中ぱんチ』『ラブライブ!スーパースター!!』『違国日記』といった幅広いジャンルの作品で絵コンテや演出を担当し、第一線で活躍を続けている。さらに、映画の分野においても『劇場版 ハヤテのごとく!』や『虐殺器官』での演出業務をはじめ、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の絵コンテに携わるなど、その表現領域を広げている。

出合小都美のレビュー・評価・感想