ペットの自由、苦悩を明るく描く
映画『ペット』はさすがアメリカの製作映画らしさがある。日本のようにお涙頂戴でまとめているわけではなく、ポップでハイテンポのそれぞれのペットライフが観られるのだ。飼い主の前では見せない本能的な行動、表情、不良、下品、いい子の悪戯まで。ペット同士の世界にも色々付き合いがあり、好き嫌い、恋、苦労もあり、そうしてワイワイと飼い主のいない時間帯には自由気ままにしているんだ…という映画。
主人公の犬の成長がロングで描かれている。飼い主さんに子供が生まれるが、どうやって接していいのかわからない、自分の居場所がわからない、そこで遊びに向かった先の牧羊犬に教えを請う。成長した主人公はというと、飼い主の子供と共に遊び場所や役割を見出してゆく。そんなペットの成長が愛しい。ペットを飼っている人であれば、この愛しさ共感できることでしょう。
主人公と飼い主が田舎に出かけた先で過ごす様子がわりと長い。その間のペット様子は牧羊犬から見習うことに焦点を当てている。ドタバタあり、挑戦あり、助け合いあり、人との出会いあり。登場する人もあるある、よくあると共感できること間違いなし。とにかく明るくハイテンションに暮らすペットたち。