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外見至上主義
韓国のマンガで、日本よりもさらに外見至上主義である社会に生きる女子の成長を描いた物語。LINEマンガで読んだ。
韓国のドラマやマンガが“外見がその人の人生を決める”という前提で描かれていることに驚く。だが、それは日本でも世界でも変わりはないとも言える。特に、エンタメでは“イケメンと美女が主役である虚構の世界だ”という前提を、読者は楽しんでいる。現実にもかなり反映されていると思う。
このマンガでは、外見が理由で壮絶ないじめにあったことで大掛かりな整形をした女子が、自信や自己肯定感を持てないまま恋をする。そのうえで出来たイケメン彼氏が、彼女の容貌だけでなく性格にも魅力を感じてくれていることを知り、成長していく…というのが、他のマンガと違うところ。
彼女に接近してくる女友達は生来の美人。整形した主人公を憎み、対決することになる。彼女も実は自分の容貌にとらわれており「美女なら誰よりも愛されるはず」と思い込む女子。
整形というテーマによって「自分の容貌だけでなく、自分そのものを愛せなければ幸せになれない」ということに、二人の対決を通して気づかされる。
外見ではなかったとしても誰もが自分にコンプレックスを持っているし、自信がなかったりもする。
「それを受け入れなければ、幸せになれないよね」という意味では、広くオススメ。
外見で人を色眼鏡で見てしまう人も、自分を振り返るマンガになるかもしれない。
ドラマ版は主人公がダンスが得意とのことで、それが見どころ。さらに、韓国らしく、親の心情がかなり描きこまれているので、抵抗が無い人にはそこそこオススメ。