ジョナサン・デイトン / Jonathan Dayton

ジョナサン・デイトン / Jonathan Dayton

ジョナサン・デイトン(Jonathan Dayton)とは、アメリカ合衆国の映画監督、テレビディレクター、ミュージックビデオ(MV)ディレクター、映画プロデューサーである。カリフォルニア州アラメダ郡出身。1957年7月7日生まれ。妻であるヴァレリー・ファリスとの共同監督ペアとして知られており、長年にわたり共同で数々のヒット作や話題作を手掛けている。映画監督デビュー作となった2006年の『リトル・ミス・サンシャイン』で世界的に高い評価を獲得した。
カリフォルニア州グラスバレーで育ち、コンコードのイグナチオバレー高校を卒業後、1970年代末にUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で映画とテレビを学んだ。この大学在学中にのちに妻であり製作パートナーとなるヴァレリー・ファリスと出会い、結婚。以降、2人は公私にわたるパートナーシップを結び、ドキュメンタリー、MV、CM、映画など多岐にわたる映像作品の監督・製作を共同で行うようになる。キャリアの初期には映画『ザ・メタルイヤーズ』(1988年)の製作や、テレビドラマ『トゥルー・ブルー』(1989年)の脚本執筆などを手掛けた。
1990年代にはミュージックビデオの世界で頭角を現し、オアシス、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ビースティ・ボーイズ、R.E.M.といった世界的なトップアーティストのMVを多数監督した。特にスマッシング・パンプキンズの楽曲「Tonight Tonight」のMVは視覚的な美しさと独創性が絶賛され、MTV Video Music Awardsで6部門を受賞する快挙を成し遂げた。1998年には製作会社「ボブ・インダストリー」を設立。同社を通じて、Apple Computer、ソニー、ヒューレット・パッカード、フォルクスワーゲン、ギャップ、イケアなど、大手グローバル企業のテレビコマーシャルを数多く演出した。テレビ分野においても、カルト的な人気を誇るコメディ番組『Mr. Show with Bob and David』の監督を務めるなど活躍の場を広げた。
2006年、初の長編映画監督作品となった『リトル・ミス・サンシャイン』を発表。崩壊寸前の家族が黄色いミニバンで旅をするこのロードムービーは、サンダンス映画祭でスタンディングオベーションを受け、シドニー映画祭でも観客賞を受賞するなど熱狂的に迎えられた。同作は興行的な大ヒットを記録しただけでなく、アカデミー賞で作品賞を含む主要4部門にノミネートされ、脚本賞と助演男優賞を受賞する世界的旋風を巻き起こした。その後もファリスとの共同監督として、2012年にファンタジックなラブストーリー『ルビー・スパークス』、2017年には実在のテニス戦を映画化した『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』を監督し、いずれも人間の心理をユーモアと気品を交えて描く手腕が評価された。
テレビドラマの分野でも精力的に活動しており、ポール・ラッド主演の『僕と生きる人生』(2019年)や、高い評価を得たドラマシリーズ『バツイチ男の大ピンチ!』(2022年)、さらに『スティック』(2025年)などの作品において、監督のみならず製作総指揮(プロデューサー)としても辣腕を振るっている。

ジョナサン・デイトン / Jonathan Daytonのレビュー・評価・感想