なんて素敵にジャパネスク

なんて素敵にジャパネスク

『なんて素敵にジャパネスク』とは、1984年から1991年にかけて、氷室冴子がコバルト文庫で連載していた少女小説シリーズ、およびそれを原作とした漫画、ドラマ作品。舞台は、平安時代貴族社会。型破りでじゃじゃ馬娘の「瑠璃姫」を中心とした物語で、自身の結婚問題からやがて帝即位問題の陰謀に巻き込まれていく。瑠璃姫が自身の結婚問題から事件を起こしたり、貴族社会の東宮・帝即位問題に関係する政治陰謀事件などを解決して行くラブコメディ作品である。

なんて素敵にジャパネスクのレビュー・評価・感想

なんて素敵にジャパネスク
8

少女漫画で2番目に推してる作品

平安時代の貴族が主人公の漫画で、少女漫画(ギャグ漫画以外)で2番目にオススメの作品です。
主人公は平安貴族のお姫様なのに、ガサツ、男まさり、大胆、口が悪い時がある、乱暴、破天荒、型破りなど、とてもお姫様とは思えない性格と行動力です。現職の左大臣の娘なので、超ド級のお姫様なのです。父親である左大臣は、毎日姫様の良縁を考えたくさんの男性を紹介しますが、姫様は頭がよく(知識豊富、知識を知恵に変える力も強い)、理想の男性について、“浮気をしない、たくましい(けど暴力的ではない)、素敵な和歌が詠める、自慢好きではない”など、平安時代の貴族の男性には中々いないタイプを条件としていました。平安時代の貴族は今で言うところの愛人がいるのは当たり前、女性は男性に傾しづくもの、貴族なので大抵はもやしっ子、話好きの自慢大会が当たり前というタイプが大半を占め、流行ですらありました。
条件がとんでもない物でも、左大臣の娘との結婚となれば、権力・財力・名声のすべてが手に入る(女性の家柄が男性の家柄よりも上位であれば、男性は女性の家に見合った位がもらえます)ので、男性たちは猛烈なアピールをしまくります。姫はお見合いのたびにうんざりする状態が長く続きますが、現状を甘んじて受け入れるだけの大人しい姫ではないので、騒動や大波乱がてんこ盛り!最終巻までにはめでたく結婚しますが、その後も大騒動。一度完結しましたが、夫婦生活の話が新たに発売されています。気持ちよくスカッとしたい人は是非読んでみてください。