松本梨香

松本梨香

松本梨香(まつもと りか)とは、日本の声優、女優、歌手、タレントである。神奈川県横浜市出身。1968年11月30日生まれ。大衆演劇「新青座 中村雄次郎劇団」の座長である俳優の中村雄次郎を父に持ち、幼少期から芸事が身近にある環境で育った。高校時代に父の劇団へ入団し初舞台を踏んだ後、俳協演劇研究所を経て劇団こまつ座の舞台に抜擢されるなど舞台役者を目指していたが、実兄の死去や自身の命に関わる大病により舞台活動の断念を余儀なくされた。その後、舞台で共演した名古屋章の勧めを受けてアニメ『新・おそ松くん』のオーディションに参加し、声優としてのデビューを果たした。
声優としては、少年役から大人の女性役まで幅広いキャラクターを演じ分ける実力派として知られる。『絶対無敵ライジンオー』の日向仁役で初の主役を射止めて以降、1997年からは世界的大ヒット作『ポケットモンスター』シリーズの主人公・サトシ役を26年間にわたり担当し、国内外で知名度を獲得した。洋画の吹き替えにおいては、サンドラ・ブロックやドリュー・バリモア、パトリシア・アークエットなどの海外実力派女優の声を多く担当している。また、歌手としても極めて精力的に活動しており、アニメソング界のレジェンドユニットであるJAM Projectへの参加や、ソロとして女性初となるウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズの3大特撮すべての主題歌・エンディング曲の歌唱を担当している。なかでも、初代ポケットモンスターのオープニングテーマ「めざせポケモンマスター」を収録したシングルは185万枚を超える大ヒットを記録し、2019年の平成アニソン大賞では作品賞に選出されている。
2018年にはアーティストマネジメントなどを行う「株式会社Matsurica」を自ら設立して社長に就任。2019年には日本文化の海外発信を担う政府の「クールジャパン・アンバサダー」に任命され、2023年には第17回声優アワードでキッズ・ファミリー賞を受賞するなど、日本を代表するカルチャーアイコンの一人として多方面で活躍している。

松本梨香のレビュー・評価・感想

松本梨香
8

アニメ本編を知らない人にもわかりやすいアニソンを歌う歌手

松本梨香さんはアニメ『ポケットモンスター』シリーズの主人公・サトシの声優として著名であり、サトシの声で多くのアニソンを歌う歌手でもあります。
松本さんの曲と言うと、アニメ本編と非常に関わりのある歌詞をした「アニソンらしいアニソン」であることが専らですが、大抵の場合はアニメ本編について何一つ知らない人であってもある程度は楽しめる曲となっています。特にアニメ『ポケットモンスター』初の主題歌『めざせポケモンマスター』は、1990年代にアニメ本編と関係の無い内容のアニソンがそこら中に跋扈していた中では特筆される「アニソンらしいアニソン」であり、アニソンのプロデューサーの中に「アニメは曲のタイアップの場でしかない」と割り切る人間までもが居た当時としては、一際目立ちます。サトシの生意気さ、勝気さ、前向きさなどが、『めざせポケモンマスター』の歌詞、歌声にはふんだんに詰まっており、ファンであれば松本さんの曲を聞いて損はありません。
松本さんの、“自身が担当した作品についてどこか忘れっぽい”部分が功を奏し、過度にアニメ本編や楽曲、声を演じるキャラクターなどに感情移入することはせずあっさりと歌い切るところが、プラスに働いている感じがあります。