医龍-Team Medical Dragon-

医龍-Team Medical Dragon-

『医龍-Team Medical Dragon-』とは、永井明原案、吉沼美恵医療監修、乃木坂太郎作画による日本の青年漫画、およびそれを原作としたテレビドラマシリーズである。一般には『医龍』の通称で広く知られている。原作漫画は『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて2002年から2011年まで連載され、第50回小学館漫画賞を受賞した。当初は医療ジャーナリストの永井明が原作を手掛けていたが、2004年の永井の逝去後は吉沼美恵の医療監修のもとで乃木坂が完結まで描き上げている。
本作は、天才外科医・朝田龍太郎(あさだ りゅうたろう)を主人公に、大学病院の医局制度、内科と外科の対立、医療ミス、院内感染といった現代医療の闇や諸問題を鋭く告発する群像劇として描かれた。
物語は、かつて医療ミスを巡るトラブルから大学医局を追放され隠遁生活を送っていた朝田のもとに、明真大学附属病院の助教授・加藤晶(かとう あきら)が訪れるところから始まる。自身の野心である教授選への足がかりとして心臓の難手術「バチスタ手術」の成功を目論む加藤は、執刀医として朝田をスカウト。医局への復帰を果たした朝田は、未熟な研修医の伊集院登(いじゅういん のぼる)を鍛え上げるとともに、優秀な看護師や内科医、麻酔科医らを巻き込んでバチスタチームを結成し、数々の難手術を成功させていく。しかし、医局のしがらみを無視する朝田の行動は、絶対的な権力を握る教授の野口賢雄らとの間に激しい軋轢を生み、やがて北日本大学の霧島軍司(きりしま ぐんじ)やUCLAの国立笙一郎(くにたち しょういちろう)といった対立候補を巻き込んだ、熾烈かつ混迷を極める教授選の政治闘争へと発展していく。
本作は、フジテレビ系の「木曜劇場」枠で坂口憲二主演により実写化ドラマ化されている。テレビドラマ版は独自の医療ヒューマンドラマとして全4期にわたる長期シリーズとなった。原作のバチスタ編や教授選のストーリーを基に制作された2006年の第1期は、第49回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で最優秀作品賞を受賞するなど高い評価を獲得。2007年の第2期からは「医療と金」などの現実的なテーマを取り入れた完全なオリジナルストーリーへと移行し、2010年の第3期では医療の国際化とメディカルツーリズム、2014年の第4期では時代の変化に伴う理想の病院作りなど、各期ごとに日本の医療界が直面する深刻な現状を題材とした緊迫感のある人間ドラマが展開された。

医龍-Team Medical Dragon-のレビュー・評価・感想

医龍-Team Medical Dragon-
10

大学病院の裏側が垣間見える

大学病院や医療の暗部が垣間見える作品。企画・原案をされた永井明さんは、自身も医者だったのですがお辞めになられ、作家、医療ジャーナリストになられた方です。医者や病院は、すべての人が一生のうちに何度かはお世話になるところです。医龍に描かれたような研修医のこと、医者のこと、大学病院のシステム、権力のことなど、知っておいて損はないです。と、いうより、知っておいたほうが絶対良いです。漫画の中の話でしょう?と思うかもしれませんが、案外身近にある話です。医者だから、病院だからと言って、頭から信頼し命を任せても良いのかと、考えさせられます。登場人物のひとりひとりは、とても個性が豊かで、「あ!こんな人、いるいる〜!」と親近感が湧きます。その分、感情移入もしやすく、応援したくなりますので、毎回話の先が気になり、一気に読みたくなります。どの登場人物も、すごくレベルの高い人ばかりですが、やはり人間くさい部分もあり、そのキャラクターの過去や家庭、人間関係などがチラッと見えたとき、「なるほど、だからこの人はこんな行動してたのか」と思えます。各キャラクターの行動や言動、そしてみんながどう進んでいくのか、どう変わっていくのかが面白い作品です。