GP-1
『GP-1』(ジーピー・ワン)とは、ゲンキが開発し、アトラスが1993年にスーパーファミコン向けに発売したバイクレースゲームである。のちに続編として『GP-1: Part II』も発売された。本作は、プレイヤーがレースで賞金を獲得しながらマシンをチューニングし、全13戦のシーズンを戦い抜く内容となっている。実在のコースを舞台にしているが、作中に登場するマシン名やライバルキャラクターの名前は実在のものを文字ったパロディとなっている。
ゲームモードには、2人プレイに対応した「エキシビションモード」と、チャンピオンシップに挑む「シーズンモード」が用意されている。ゲーム開始時、プレイヤーはそれぞれ性能の異なる6種類のバイクと、自身のレーススタイルに合わせたスキルを持つ6人のエンジニアから1人ずつを選択する。バイクはエンジン、サスペンション、フレームなどの初期パラメータが若干異なり、パラメータの上限は最大4までとなっている。エンジニア自体に大きな性能差はないものの、それぞれ得意分野があり、その得意分野のチューニングにかかる費用が安く済むといった特徴を持つため、マシンの性能向上や低下に影響を与える。
シーズンモードでは、実際の1992年のロードレース世界選手権(WGP)と同じ順序で、世界各国を転戦する13のトラックが用意されており、15人のライバルレーサーと競い合う。メニュー画面では実際のコース図が正しく表示されるが、実際のレース中のゲームプレイにおいては、一部のコーナーが現実と異なっていたり存在しなかったりする仕様となっている。各レースは3ラップ(周回)勝負という短い構成になっており、リタイアや、燃料消費・タイヤの摩耗に伴うピットインといったシミュレーター要素は排除されているため、純粋な走りに専念できる。
操作方法は、Aボタン(またはXボタン)でアクセル、Bボタンでブレーキを行うシンプルなものである。本作にはセーブやコンティニュー機能が存在しないため、練習時間を除けば約1時間ほどで全戦を走り終えることができる。レースで1位を獲得すると賞金が付与され、その資金を元手にバイクのパーツをアップグレード・微調整してパフォーマンスを高めていく。勝利するためには各コースのレイアウトを学習し、完璧なレーシングラインを見つけ出す必要がある。理想的なターンを成功させるか、あるいは操作ミスによってバイクから投げ出されトラックに転がり落ちるかの紙一重の緊張感が本作の魅力となっている。なお、本作のサウンドトラックは、ゲーム音楽作曲家の赤堀正尚が手がけた。
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