ワイルド・スピード/スーパーコンボ

ワイルド・スピード/スーパーコンボのレビュー・評価・感想

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ワイルド・スピード/スーパーコンボ
8

ハイスピードアクション洋画感想

2019年に公開された映画「ワイルドスピード」シリーズ第9作めですが、同シリーズの人気キャラクターであるドゥエイン・ジョンソン氏演じるルーク・ホブスとジェイソン・ステイサム氏演じるデッカード・ショウを主人公にしたシリーズ初のスピンオフ作品となります。
主なあらすじは人類を破滅に導くウィルスの秘密を握った秘密部隊MI6の一員でショウの妹のハッティを巡り、犬猿の仲のホブスとショウが渋々コンビを組み、科学テロ組織エティオンとの攻防が描かれていきます。
スピンオフ作品で、更にドゥエイン氏ことザ・ロック様とステイサムのW主演もあってか、シリーズの顔とも呼べるカーアクションは正式なシリーズに比べると控えめで(とはいえない訳ではなくクライマックスにしっかりと用意されていますが)どちらかと言えば肉弾戦主体になっていて、更に敵組織の幹部ブリクストンは肉体改造されたサイボーグというそれまでのワイスピから一転したSF的な敵キャラクターになっていたりと、アメコミ映画みたいな勢いになっていて(笑)、ワイルドスピードのタイトルで観たらかなり困惑するかもしれませんが(笑)、そもそも原題は「ホブス&ショウ」であり、2人が主役という意味では全く間違っておらず(ついでにホブスとショウの良き凸凹コンビぶりは更に掘り下げられて笑いを誘うシーンも多いですし)、また、シリーズの根底にある家族愛の描写はしっかり描かれていて、そのあたりは実にワイスピだなっと思える要素だと思われます。

ワイルド・スピード/スーパーコンボ
10

最高に迫力のあるカーアクション映画でした

私はこのシリーズ全作品見ていなかったのですが、それでも入り込めた世界観にハマりました。
デッカード・ショウの魅力がたっぷりつまった作品で、最初はホブスが好きだったのですが、ショウのことも好きになりました。
今までの作品でいがみ合ってきたデッカード・ショウという孤高の殺し屋と、正義感ある男らしいホブスが、お互いを嫌い合っていてもどうしてもタッグを組まなきゃならない任務を任せられるのですが、最初は2人して相手と組みたくないと猛反対するのです。
そこからなんだかんだ言いながらお互いのことを、これまでの対決で知っているからこそできる連携技が凄く面白いです。
相手を助けたり、助けられたりしながらも、お互いの強さを認めているからこそ協力できるあのコンビはまさに完璧に最強なコンビだと思います。
それに、デッカード・ショウと妹、弟、母親の家族の絆を感じられる、ホブスの大家族の絆を感じられる、アクションの中にあるその家族愛がまた素晴らしいです。
そして、繰り広げられる大迫力なカーアクションも格闘戦もどの作品よりも凄くて格好いいです。
あのいがみ合っている2人が家族を守るために、家族と協力してみんなそれぞれのやり方で敵を倒していくのは本当に格好いいです。

ワイルド・スピード/スーパーコンボ
9

面白い

『ワイルドスピード/スーパーコンボ』はワイルドスピードシリーズのスピンオフみたいな位置に属します。ぼくはこのシリーズの主人公チームがすごく好きなのですが、スーパーコンボにはそのチームは出ていません。なのでこの作品を実際に見るまでは、正直なところ鑑賞意欲があまり湧かなかったのですが、少し前に機会があって暇つぶしに見てみたところ、これがもう素晴らしかったです!ホブスとショウという今作のメインキャストがいるのですが、この2人は犬猿の中で作中つねに口喧嘩をしています(笑)。ハラハラドキドキするシーンでも口喧嘩しているので、アクション映画なのにとてもほっこりとしてしまいました。今作はそんな2人の家族についても触れられていて、2人の家族が登場したり過去が語られたりと、今までのシリーズにはあまり無かったような面白さがありました。見て貰えば分かるのですが、ホブスは筋骨隆々の超マッチョなのに、ホブスの母親(ホブスの体の2倍ほどある、たるみきった体)が登場した際には母親から「あんたガリガリじゃないか、ちゃんとご飯食べてるかい?」と心配されていたのでとても笑ってしまいました。
ショウは妹と少しぎこちない関係だったのですが、最後にはそんなわだかまりも解けて母親と妹と一緒になる事ができました。
ファミリーストーリーやもちろんアクションも有りといったとても面白い映画でした。