マテリアル・パズル

マテリアル・パズル

『マテリアル・パズル』(Material Puzzle)とは、土塚理弘による日本の漫画作品である。スクウェア・エニックスの漫画雑誌『月刊少年ガンガン』2002年2月号より連載が開始された。略称は「MP」や「マテパ」など。
本作は、100余年前に起きたある惨劇に巻き込まれ、不老不死の身体に3つの魂を共有することとなった主人公たちが、魔法の力と仲間を得て、自らの背負った罪を償うために惨劇の元凶に挑むバトルファンタジーである。「存在変換」という設定により、3人の主人公が死をきっかけに次々と入れ替わることで戦局や物語の流れが変化していく独特の展開が特徴。ギャグ、シリアス、激しいバトルが織り交ぜられたバラエティ豊かな作風と、長期にわたる章仕立てのストーリーで構成されている。
連載は第2章の終了(2007年7月号)まで、基本的に1号につき2話ずつ掲載される形式がとられた。その後、2008年4月号までオムニバス形式の外伝が連載されたのち、同年7月号から10月号にかけて、第3章のストーリーの一部にあたる『マテリアル・パズル 〜彩光少年〜』(以下『彩光少年』)が短期集中連載された。同年11月号からは、吉岡公威を作画に迎えた第0章にあたる『マテリアル・パズル ゼロクロイツ』の連載が始まっている。一方、第2章終了時に制作が発表されていた第4章『マテリアル・パズル 〜神無〜』は、派生作の連載に伴い長らく開始時期が未定となっていた。しかし、約10年の時を経て講談社の『月刊モーニングtwo』へと移籍し、2018年7月号より『マテリアル・パズル 〜神無き世界の魔法使い〜』として連載を再開。連載20周年を迎えた2022年12月22日に大団円の完結を迎えた。
土塚の当初の構想では、第3章そのものは執筆せず、章を一つ飛ばした第4章の中で過去に何が起きたかを間接的に明かしたのち、大昔の伝説である「女神と大魔王の戦い」を描いて完結させる予定だった。しかし、その伝説を『ゼロクロイツ』として独立した作品で連載することになったため、主人公たちの戦いに一区切りをつけるべく、第3章の決着部分が『彩光少年』として描かれた。また、満を持して始動した第4章は複数の「節」に分かれており、連載再開まで期間が空いたことから世界観のおさらいと不在となる3人の主人公を描くための第1節(主人公たちの過去)、前後編の第2節、そして本来予定されていた本編ストーリーが展開される第3節へと繋がる構成となっている。
「序章 大地の片隅の3つのかけら」と題された冒頭の物語では、辺境の村で暮らす少年・御風(ミカゼ)が、突如として村を襲った未曾有の脅威から人々を救うため、はるか東の絶壁に隠居する「不老不死の3人の魔法使い」の元を訪れる。そこで出会った魔法使いの一人であるアクアに実力を認められ、共に村へと引き返すことになるが、その道中で不死であるはずのアクアが些細なきっかけから突然命を落としてしまう。直後、アクアの肉体は瞬く間に全く別の人物であるティトォへと「存在変換」を果たす。彼らは1つの肉体に3つの魂を宿し、一人が死ぬたびに次の魂が入れ替わることで永遠に生き長らえる存在だった。自らを罪人と称する彼らは、大地を滅ぼそうと目論む「女神」を倒して過去の罪を償うために、100年以上もの間、死と再生を繰り返しながら旅を続けていると明かす。時を同じくして、地上での存在変換の波動を感知した女神の配下たちが3人の居場所を突き止め、襲撃を開始。ここに、不老不死の罪人たちと女神の、大地の存亡を懸けた100年越しの激闘の幕が上がる。

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