ZAZ / ザーズ

ZAZ / ザーズ

ザーズ(フランス語: Zaz)とは、フランスのシンガーソングライター。本名はイザベル・ジュフロワ(Isabelle Geffroy)。
1980年5月1日、フランスのアンドル=エ=ロワール県トゥールに誕生。5歳から地元の音楽学校でヴァイオリン、音楽理論、合唱、ピアノ、ギターなどを幅広く学んだ。1994年にボルドーへ移り、歌のレッスンやカンフーを経験。2000年には地域協議会からの奨学金を得てCIAM音楽学校に入学し、ジャズ、バスク、キューバ、ラテン、アフロ、クラシックといった多彩な音楽に触れながらアンサンブル活動に携わった。2006年にパリへ渡ると、ブルースバンドのフィフティ・フィンガーズへの参加をはじめ、様々な音楽グループでボーカルを務めた。
2010年5月10日にシングル「Je veux(私の欲しいもの)」を収録したファーストアルバム『モンマルトルからのラブレター』でデビュー。同作はフランス国内でチャート1位を獲得してダイアモンドディスクに輝いたほか、ドイツ、スイス、ベルギー、ギリシャ、ロシアなどヨーロッパ各国のチャートでトップ10入りを果たす国際的な大ヒットを記録した。2013年発売のセカンドアルバム『ZAZ〜私のうた』を含め、世界50か国で4年間に計300万枚以上の売り上げを達成。ヨーロッパ・ボーダー・ブレーカーズ賞、カナダのフェリックス賞、フランスのVictoire de la MusiqueやPrix Constantinなど、数多くの国際的な音楽賞を受賞した。
その後、巨匠クインシー・ジョーンズをプロデューサーに迎えたサードアルバム『PARIS〜私のパリ〜』を発表。エディット・ピアフ、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラといった偉大なミュージシャンへのオマージュを込め、シャルル・アズナヴールら豪華アーティストとの共演を果たしたシャンソン・トリビュートアルバムとして話題を呼んだ。フランス国内に留まらず世界中をツアーで巡り、2015年11月には東京のオーチャードホールと大阪のZepp なんばにて来日公演を行った。

ZAZ / ザーズのレビュー・評価・感想

ZAZ / ザーズ
10

ZAZは現代のシャンソンを歌う

ZAZを一躍有名にしたのは、『Éblouie Par La Nuit』という曲です。小さなヨーロピアン」と自身と仲間を称するこの歌は、フランスをはじめ、ヨーロッパでヒットしました。ハスキーな歌声と音域の広さと声の迫力は、第二のエディット・ピアフと言われたほどです。しかし本人は、「自分のベースはパンクロックにある」、とインタビューで語っています。その名の通り、魂を揺さぶるような歌声とパフォーマンスで、フランスをはじめ、世界でコアなファンを獲得しています。私が印象に残っているのは、パリを舞台にした歌ばかりを集めたアルバムです。世界の人が期待するパリの雰囲気を醸し出しながらも、独自のZAZサウンドを展開し、歌を見事に自分のものにしています。このアルバムではありませんが、日本語で一部歌われた『私の欲しいもの JE veux』という楽曲は、まさしく彼女の個性を象徴している曲ではないでしょうか。「私が欲しいのは愛と自由と喜び」とひと昔前の歌謡曲にありそうなメッセージを、ZAZは現代の時代性も感じさせつつ、サラリと歌って見せるのです。Facebook等では時々自分の絵なども公開しており、幅広い才能を感じさせるアーティストであることは間違いないでしょう。