人類ネコ科

人類ネコ科のレビュー・評価・感想

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人類ネコ科
9

最高の高校恋愛ラブコメ

1985年に週刊少年サンデー増刊号で連載されていた作品。
まず驚いたのは、1985年の作品とは思えない絵の綺麗さ。
細かいというよりは、すごく丁寧に描かれていることが伺える絵なんです。
主人公の『七瀬北斗』が、高校で知り合ったヒロインの『谷山舞奈』からバレンタインデーのチョコをもらう…そんなどこにでもありそうなストーリー。
だけど面白いのは、主人公が女嫌いなところ。
この作品は、その部分をとても面白おかしく描いています。
どう振ろうかとか、なんで自分のことを好きになったんだろうとか、悩みながら彼女と接する感じが、ハマりました。
女嫌いになった理由も、下宿しているアパートの同居人が全員女性で、彼女たちの私生活を見ていると自然に嫌いになっていったという具合で、面白かったです。
付き合うまで少しかかるかな、と最初は思いましたが、意外に早い。
でも、「女嫌い」っていうのが根っこにあるので、本気で彼女のことが好きなのかがわからないまま付き合っている…という感じになってしまって。
こういう状態で付き合っている人って、多いかもしれませんね。
そして、主人公二人にはお互い親友がいて、二人の恋を応援するのですが、この親友二人がまたいい味を出しています。
この親友たちに魅力がなかったら、こんなに面白い漫画にはなっていなかったと思います。
ギャグ多めのラブコメ漫画。
すごくおススメです。