椿三十郎
『椿三十郎』は、黒澤明監督による1962年に公開された日本映画である。前年に公開された 『用心棒』の続編的作品とされる。原作は山本周五郎の『日々平安』。脚本は黒澤明、小国英雄と菊島隆三の共同執筆。主演は前作に引き続き三船敏郎がつとめている。
舞台はとある城下町。流れ者の浪人である椿三十郎(つばきさんじゅうろう)は、お家騒動で町が揺れている中、上役を告発したものの逆に窮地に陥っていた改革派の若侍達の密議の場に居合わせてしまう。そして持ち前のユーモアと知略を駆使し、その凄腕を以てして、若くて真面目で陰謀術数に疎い彼らに加担することになる。
30人の相手を斬り倒す殺陣や、街道の外れで行われる敵方の用心棒との壮絶な一騎打ち、特にポンプを使って表現した圧巻の血しぶきのシーンが特に話題になった。そしてこれらのシーンは後の時代劇映画にも大きな影響を与えている。
キネマ旬報ベスト・テン第5位。2007年には同じ脚本を利用して、織田裕二主演にて再映画化された。
- 総合評価5.5点
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