水木一郎
水木一郎(みずき いちろう)とは、日本の歌手、作詞家、作曲家、声優、タレント、ナレーターである。本名は早川俊夫(はやかわ としお)。東京都世田谷区出身。1948年〈昭和23年〉1月7日生まれ。「アニメソング界の帝王」と称されるほか、NHKの子供番組『おかあさんといっしょ』の2代目うたのおにいさんを務めたことに由来する「アニキ(ANIKI)」の愛称で広く親しまれた。
水木は実家がレコード店を経営していたことから音楽環境に恵まれて育ち、1968年に歌謡曲歌手としてレコード・デビューを果たした。売上が芳しくなく一時歌手を退いたが、1971年にアニメ『原始少年リュウ』のオープニングテーマ「原始少年リュウが行く」を歌唱したことを機に、活動の中心をアニメソング(アニソン)へと移した。以降、『マジンガーZ』や『バビル2世』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』など、数定のアニメ・特撮作品の主題歌・挿入歌を数多く歌唱し、アニメソング歌手としての確固たる地位を確立した。1982年には担当した主題歌レコードのトータルセールスが700万枚以上を記録し、『ギネスブック』にも掲載されている。
1980年代後半からは、ラジオ番組を発端とする「雄叫び」系アニソンのブームを巻き起こし、1990年代後半には「21世紀にかつてのアニソンを歌い継ぐ」というスローガンのもと、ライブイベント「スーパーロボット魂」を牽引するなどカリスマ的な存在感を示した。1999年には「24時間1000曲ライブ」を敢行したほか、2000年には影山ヒロノブらとアニソンユニット「JAM Project」を結成し、後に非常勤となった。海外でのライブ活動も展開し、香港などでも絶大な支持を集めた。また、歌手活動の傍らで「水木一郎ヴォーカルスクール」を主宰し、多くの後進を育成した。
2021年に声帯不全麻痺を発症し、翌2022年7月にはステージ4の肺がんに罹患していることを公表した。「生涯現役」を目標に掲げてリハビリと治療を続け、車椅子姿でステージへの復帰を果たしていたが、2022年12月6日、東京都内の病院で肺がんのため死去した(享年74)。没後の2024年には、その足跡を辿る書籍『空にそびえる 水木一郎ソングブック』が第55回星雲賞ノンフィクション部門の参考候補作に選出されている。
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