ほっこり
ものを作る人の発想の話だなと思いました。ドラマとかを作ってて、いろんな事情でいろいろかわってしまうのを経験したからこそ、かけたのだと思います。出てくる登場人物がみんな個性的で面白くて、ああ、この人ならこういうこと言いそう!と思えるセリフが多々出てくるし、四角四面かと思ったら気の利いたことをするアナウンサーとか、セリフを削られる俳優さんにもいいことがあるとか、さすが、三谷作品!、みんなどこか優しくてハッピーエンドだなと思いました。主婦作家さんの心の叫びは、ほんとその通りだと思ったし、でもディレクターのいうことももっともだし、みんな大変だなと思いました。わけのわからない映画とかドラマとか見ると、なんやこりゃと思いますが、案外スタッフもなんやこりゃと思っていて、でも自分の名前を外すこともできないのかもしれません。本作の中での劇中劇の話は、私からするとなんだか荒唐無稽の話ですが、それがささった運転手もいたし、いい話だったと思います。ドラマとかった、生の声がすぐに届かない(今はツイッターがあるからそんなことないと思いますが)ので、ああやって、感動した人を見ると、スタッフも嬉しかったと思います。不愉快な人も出てくるけど、みた後は、ほっこりする映画でした。