野村萬斎(2世) / 野村武司
野村萬斎(のむら まんさい、本名:野村武司〈のむら たけし〉)とは、日本の能楽師(狂言方和泉流)、俳優、演出家である。1966年4月5日に狂言師の二世野村万作と詩人の阪本若葉子の長男として東京都に生まれた。3歳で初舞台を踏み、東京芸術大学音楽学部邦楽科能楽専攻を卒業。幼少期より厳しい稽古を受ける一方で、思春期には狂言に窮屈さを感じてバスケットボールやバンド活動を経験したが、17歳で『三番叟』を演じたことを機に狂言の面白さに目覚めた。
1994年に名跡である「萬斎」を二世として襲名した。この名跡は元々五世野村万造の隠居名であり、万蔵家の分割相続の際に次男の二世野村万作(本名:野村二朗)が相続する予定であったが、万作が自身の名に愛着と自負を持っていたため、息子の武司(萬斎)が引き継ぐこととなった。これにより万蔵家は、長男の初世野村萬の家系が代々続く当主名「万蔵」と次期当主名「万之丞」を、次男の万作の家系が「万作」と「萬斎」をそれぞれ継承する形がとられている。
狂言方としての活動に留まらず、俳優や演出家として現代劇や映像分野でも多角的に活動している。NHK大河ドラマ『花の乱』や連続テレビ小説『あぐり』に出演して知名度を高め、映画『陰陽師』や時代劇『鞍馬天狗』では主演を務めた。また、2003年の放送開始よりNHK Eテレ『にほんごであそぼ』にレギュラー出演している。
伝統芸能と現代劇の融合を目指した舞台『藪の中』などの演出を手がけたほか、東京2020オリンピック・パラリンピック開閉会式式典総合プランニングチームのチーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターを務めるなど、国家的な文化事業にも参画した(同チームはコロナ禍に伴う見直しにより解散)。
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