リチャード・ジェニ / Richard Jeni

リチャード・ジェニ / Richard Jeni

リチャード・ジョン・コランジェロ(Richard John Colangelo)とは、リチャード・ジェニ(Richard Jeni)の芸名で知られるアメリカ合衆国のスタンドアップコメディアン、俳優、脚本家である。1957年4月14日にニューヨークのブルックリン・ベンソンハーストにて、イタリア系アメリカ人のカトリック教徒の家庭に生まれた。ハンター大学へ進学し、比較政治学の学士号を取得して優等で卒業したのち広報の仕事に就いたが、2年間で5つの会社を解雇される。その後、ブルックリンのオープンマイクの舞台に立ったことをきっかけに、1982年からプロのスタンドアップコメディアンとしての道を歩み始めた。
キャリアの初期においては、有料チャンネル「ショータイム」のコメディ特別番組シリーズや、深夜のトーク番組『ザ・トゥナイト・ショー』への頻繁な出演によって注目を集めた。1988年にジョニー・カーソンが司会を務めていた同番組へ初出演して以降、後任のジェイ・レノの時代にいたるまで客演を重ね、スタンドアップコメディアンとしては最多の出演回数を記録した。1989年にはコメディUSAのベストナイトクラブコメディアン賞を受賞し、初の特別番組『リチャード・ジェニ:ニューヨークシティ出身の少年』でケーブルACE賞を受賞している。1992年からは有料チャンネル「HBO」の幹部による企画で『リチャード・ジェニ:プラティパス・マン』をはじめとする番組に計3回出演し、再びケーブルACE賞を獲得。1995年にはこの番組を原案としたUPNのシットコム『プラティパス・マン』で自ら主演を務め、テーマソングの作曲も手がけた。映画分野では、ジム・キャリーが主演を務めた『マスク』(1994年)への出演で広く知られるほか、『アリストクラッツ』や『アラン・スミシー・フィルム』などの作品に名を連ねた。さらに、CertsやArby'sの広告に出演したほか、アメリカ酪農協会のキャンペーンでは脚本と出演を兼任してクリオ賞を受賞。2004年には、コメディ・セントラルが選出する「史上最高のスタンドアップコメディアン100人」の57位にランクインした。
2007年3月10日、カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅にて、恋人で気象キャスターのエイミー・ヘイステンと朝食や予定について会話を交わしたのち、バスルームにて自ら命を絶った。銃声を聴いて駆けつけたヘイステンによる通報後、シーダーズ・サイナイ医療センターへ搬送されたが死亡が確認された。49歳没。遺族は死因が自殺であることを公表し、ジェニが当時、精神病性妄想を伴う重度の臨床的うつ病と診断されていたことを明らかにした。また、同年6月の検死報告書では統合失調症の既往歴や抗うつ剤等の服用、自殺を仄めかす言動があったことが記されている。その死はインターネットやメディアを通じて多くの人々に悼まれ、同年3月12日には『ザ・トゥナイト・ショー』の生放送内でジェイ・レノにより追悼の意が表されるとともに、過去の出演映像が放映された。

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