朱戸アオ
朱戸 アオ(あかと アオ)とは、日本の女性漫画家である。武蔵野美術大学建築学科に進学後、大学院1年時の2004年に『ビッグコミックスピリッツ増刊 Casual』(小学館)掲載の『そんな朝』で漫画家デビュー。その後、一色登希彦のアシスタントを経て『月刊アフタヌーン』(講談社)などへ投稿を開始。2010年、アフタヌーン四季賞準入選。
2011年の『Final Phase』以降、徹底した取材と膨大な資料に基づいた制作スタイルを確立し、2013年には本格医療ミステリ『ネメシスの杖』を連載。2017年から連載された『リウーを待ちながら』では、感染症によるアウトブレイクとパンデミックをリアルに描き、後の新型コロナウイルス禍を予言したかのような描写が大きな反響を呼び、緊急重版や高額転売が起こるほどの注目を集めた。
代表作の一つである『インハンド』は、2019年に山下智久主演でテレビドラマ化されており、天才科学者の紐倉哲が難事件を解決する医療サスペンスとして人気を博した。2021年からは『現代化学』(東京化学同人)で『世界で一番美しいウイルス事件簿』を、『モーニング』(講談社)および「コミックDAYS」で『ダーウィンクラブ』を連載している。
作風としては、豊富な医療・科学知識に裏打ちされた緻密でリアルなストーリー展開に定評がある。当初は社会的な題材を客観的に描く傾向が強かったが、近年は強烈なキャラクター性を持つ主人公を描くなど、エンターテインメント性を高めたドラマ構築が特徴となっている。医療を題材とした作品を多く手がけているが、本人は知識は後付けで勉強したものであるとし、「医療漫画家」という自覚はないと語っている。
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