夢のような儚いアイドル
デビュー当時はまだ子どもだった彼ら。12年間かけて大きく成長を遂げた姿は圧巻。
残念ながらアイドルはミュージシャンとして見られないことも多いが、Sexy Zoneは2021年頃から音楽に力を入れてきた。通算24枚目のシングル『本音と建前』では、椎名林檎が作詞作曲を手がけている。メンバー1人1人の魅力が引き立てられ、椎名林檎節とSexy Zoneの世界観のタッグは音楽好きを魅力すると話題になっている。『RIGHT NEXT YOU』は全編英語詞として、アルバムリード曲になっている。新たなファンを獲得する曲としてファンの間で人気だ。
一方でデビュー当時の発売曲を振り返ると、キャッチーでかわいらしい曲が多い。2ndシングルの『Ladyダイヤモンド』は、ザ・アイドルな1曲。メンバーの佐藤勝利が曲の間奏で俳句を詠む。『バイバイDuバイ〜See you again〜』はマツケンサンバに通ずる日本のエンタメとして語り継がれるべき曲である。いわゆるトンチキソングがSexy Zoneは豊富だ。
その点を踏まえ、再度成長した彼らの曲を聴くと、味わい深いものとなるはずだ。これまで音楽性の面を述べてきたがその他も魅力的であり、もっと評価されるべきグループである。
12年間のアイドルグループ活動をここまで綺麗な形で宝箱にしまうことができたのはSexy Zoneの愛すべき魅力である。