新サクラ大戦 The Animation

新サクラ大戦 The Animationのレビュー・評価・感想

New Review
新サクラ大戦 The Animation
9

【2020年春アニメ】新サクラ大戦 the Animation

2019年12月にPlayStation 4にてリリースされたゲームのアニメ版で、原作の1年後が舞台。ロシアにて謎の爆発から救出され、帝国華劇団に加入した少女・クラーラを巡って帝都を中心に攻防戦を繰り広げる太正浪漫ロボットアニメです。TOKYO MX、BS11などで放映され、「サクラ大戦TV」以来20年ぶりのテレビシリーズです。監督は「ソードアート・オンライン アリシゼーション」「境界線上のホライゾン」の小野学監督と、ヒットメーカーを数々生み出した実績を鑑みると、タイトルの強さを考慮しなくても十二分に信頼できる名監督です。またアニメーション制作は「BanG Dream! 2nd season」「BanG Dream! 3rd season」のサンジゲン。キャラモデリングは全て3DCGとなっており、「蒼き鋼のアルペジオ」から培った技術の集大成とも言える完成度は、まさに安心して視聴できます。
花組リーダー・天宮さくらを主人公とし、巫女の東雲初穂、忍者の末裔・望月あずみ、魔法使いのクラリス、劇団を渡り歩いたトップスタァ・アナスタシアが襲来する降魔と奮戦する姿やクラーラや己の実力を巡る葛藤を丁寧に、かつところ余す事なく描写されていくシナリオの上手さはシリーズ構成である浦畑達彦さんの力量そのもの。
浦畑達彦さんは小野学監督とよくタッグを組むことがあり、「境界線上のホライゾン」や「咲 -saki-」では、視聴者の感情を揺さぶるワクワクとドキドキを与えてくれただけに、正味24分があっという間に過ぎていく満足度が得られます!「サクラ大戦」での花組メンバーの神崎すみれが司令として引き続き登場しますので、旧来のファンはニヤリとするかも。
「サクラ大戦」を知らなくても違和感なく楽しく視聴できますので、未見の方はぜひ!