家なき子レミ

家なき子レミ

『家なき子レミ』とは、1996年9月1日から1997年3月23日まで、フジテレビ系列の『世界名作劇場』枠で放送された日本アニメーション制作のテレビアニメである。エクトール・アンリ・マロの小説『家なき子』を原作としているが、主人公のレミを少年から少女へ変更し、物語後半にはマチアとの恋愛劇が描かれるなど独自の改変が加えられている。全26話が制作されたが、編成上の都合により地上波では23回で放送を終了し、残りのエピソードは後にCS放送等で公開された。本作は同枠においてセル画とフィルム撮影による制作形態をとった最後の作品であり、地上波テレビシリーズとしての最終作でもある。
物語は、フランスの貧しい農村で母と妹と幸せに暮らしていた少女レミが、自身が捨て子であることを知り、旅芸人の老人ヴィタリスに引き取られるところから始まる。前半はヴィタリス一座の一員として旅をしながら芸を磨く日々を、後半は恩師ヴィタリスの死後、過酷な運命に翻弄されながらも仲間と支え合い、本当の母親を捜し求める姿を描いている。舞台設定は原作より後の1900年前後に変更されており、時代背景を反映した描写がなされている。

家なき子レミのレビュー・評価・感想

家なき子レミ
9

どんな時も前に進む勇気をくれる作品

世界名作劇場の「家なき子レミ」は子供から大人までに親しまれ、感動的な作品だと思います。物語の始まりはフランスの田舎に住む主人公レミが自分の出生の秘密を知るところから始まります。レミの明るく、やさしく、正直で、芯の強い性格に魅了される人は多いのではないでしょうか。捨て子だという理由から人買いに売られそうになるところを旅芸人のヴィタリスに救われ、一緒にヨーロッパ中を旅することになったレミ。その旅は決して楽しいことばかりではないけれど、持ち前の明るさと前向きさでどんな困難も乗り越えていきます。そして、レミはヴィタリスのやさしさに励まされ、ヴィタリスの家族である動物たちとの信頼関係を築きながら成長していきます。涙なしには見られない悲しい別れもありながら、「前へ進め、明日をみつめて」と、決して希望を捨てないレミの姿に感銘します。そんなレミの姿に影響され、ヴィタリスを始め、出会う仲間たちが変わっていく姿もまた見どころと言えるでしょう。この旅の中でレミは自分の本当の母親に出会えることを渇望します。偶然なのか、必然なのか、すれ違う親子の絆。果たしてレミは自分の本当の母親に出会えるのでしょうか。