バトル漫画としても最高だけど恋愛漫画としても注目して欲しい
最後まで読み切ったら感動で泣いていた漫画である。
まず絵がきれいで、テンポよく話は進み、美しく、ほっこりする話。
あらすじとしては、歳を経た器物が『心』を宿し、付喪神として現代の世に現れた世界。
付喪神に家族を奪われた青年と付喪神に育てられた少女、全然境遇の違う2人の出逢いや感情のぶつかり合いがとても美しく描かれている。
その中もで、付喪神と人間が織りなす家族愛や青年と少女の感情の変化に注目してほしい。
初めは正統派のバトル漫画だと思っていたが、恋愛面でのストーリがとてもよく構成されていて心に響く内容となっている。
また、付喪神たちの少女に対する愛情がステキである。血が繋がっていなく、ましてや人間でもない付喪神にとって少女がどれだけ大切な存在なのかが話の節々で伝わってくる。
最後にとにかく描かれているすべてが美しい!!
はじめてこの漫画を読んだきっかけが、この作者の前作を読んだときに絵がキレイだったからである。
この漫画を読んでみてまず、戦闘シーンで付喪神たちの表情や動きに引き込まれる。
目力だけでなく一つ一つの表情がとてもきれいに表現されている。
また、複線回収がとてもきれいで読んでいても違和感なく内容が入ってきて次々気になってくるストーリ展開になっているのでぜひ読んでほしい漫画である。