私たちはどうかしている / わたどう

『私たちはどうかしている』とは、2016年24号から2021年9月号まで『BE・LOVE』(講談社)に連載された、安藤なつみによる女性漫画である。コミックスは17巻刊行され、2021年5月時点で累計発行部数500万部を突破した。
物語は殺人犯とされた母の無実を信じる主人公の花岡七桜(はなおかなお)と、老舗の和菓子屋・光月庵の跡取り息子である高月椿(たかつきつばき)が、偽装結婚から本当の恋愛をするまでに至る姿を描いている。複雑に入り組んだ光月庵の人間関係がダーク・ファンタジーの要素を強くしており、誰が椿の父を殺したか、なぜ椿が偽証したのかなどを探るミステリーとサスペンスの要素も含んでいる。
2020年8月12日からテレビドラマが放送され、花岡七桜役を浜辺美波、高月椿役を横浜流星が演じた。このドラマ化を記念して『私たちはどうかしているテレビドラマ化記念1巻~3巻お買い得パック』が2020年6月11日に発売された。

私たちはどうかしている / わたどうのレビュー・評価・感想

私たちはどうかしている / わたどう
9

ワクワクドキドキ

横浜流星と浜辺美波のW主演ドラマ「私たちはどうかしている」の漫画原作と知り、購入したりレンタルして読んでいます。人気作だけにこの作品がどういう風に実写化されるのかと考えていましたが、読みだすと絵もとてもきれいで着物姿がとても様になる感じです。主人公・花岡七桜は、母が老舗和菓子店光月庵のご主人を殺した犯人として疑われてしまいます。七桜は幼い頃、その光月庵で唯一楽しかった思い出と悲しい苦しい思い出もあり、赤い色に尋常でないトラウマを抱えています。そんな主人公と光月庵の御曹司、高月椿の物語です。安藤なつみという漫画家さんの作品を初めてみました。
どういう形で光月庵主人殺害事件の真犯人が見つかっていくのか、そして椿と七桜の結婚後の二人に幸福な結末が訪れるのかという部分に一番興味があります。最後のページに作者の和菓子つくり体験やこの作品を作るにあたり取材した裏話など本当に面白く読める部分もあります。ドロドロの展開が好きな人にはたまらない作品です。着物の絵柄や和菓子の美しさにも光が当てられています。普段ここまで和の世界にいることはないので、新しい視点が詰まった作品だと思います。また私の娘が漫画好きなので、この作品の話を二人で語り合えたら、どういう風に膨らむのか楽しみです。