RIP SLYME(リップスライム)とは、日本のヒップホップグループである。1994年に結成され、2001年にメジャーデビューを果たした。4MCと1DJの構成で、日本のヒップホップを大衆に広めた先駆者的存在として知られる。所属レコード会社はワーナーミュージック・ジャパン、ヒップホップ・クルー「FUNKY GRAMMAR UNIT」に所属している。2018年に活動を休止したが、2022年に3人体制で再始動。その後、2025年4月からメジャーデビュー25周年記念日である2026年3月22日までの期間限定で、元メンバーのPESとSUが再加入し、再び5人体制での活動を行っている。
結成は1994年8月、RYO-Z、ILMARI、PES、DJ SHOJI、DJ Shigeの3MC+2DJ体制であった。グループ名は、初期MC3人の頭文字に、当時流行していた玩具のスライム(SLIME)を組み合わせたものである。1995年にアルバム『Lip's Rhyme』でインディーズデビュー。1996年にDJ陣が脱退した後、1997年にDJ FUMIYAが加入し、1998年にはSUが加入したことで、黄金期となる4MC+1DJの形態が確立された。
2001年3月22日にシングル「STEPPER'S DELIGHT」でメジャーデビューを果たす。翌2002年にリリースされた2ndアルバム『TOKYO CLASSIC』は、日本のヒップホップ史上初となるミリオンセラーを記録した。同年には、日本のヒップホップアーティストとして初めて日本武道館でのライブを開催。2003年には国営昭和記念公園で5万人規模の野外ライブ「SUMMER MADNESS '03」を成功させるなど、ヒップホップの枠を超えた国民的な人気を博した。その後も「熱帯夜」や「太陽とビキニ」といったヒット曲を連発し、布袋寅泰やくるり、chayなど多岐にわたるアーティストとのコラボレーションも積極的に行った。
2010年代に入り、ベストアルバム『GOOD TIMES』の発売や各メンバーのソロ活動が活発化する。しかし、2017年にSUが活動を休止。2018年10月にはグループとしての活動休止と公式サイトの閉鎖が発表された。休止の経緯やメンバー間のコミュニケーションを巡っては、SNS上で各メンバーによる発言が注目を集める事態となった。2021年にはPESが以前に脱退していたことを公表したが、残るRYO-Z、ILMARI、DJ FUMIYAは「リップチャンネル」を通じて活動再開への意向を示し、2022年から3人体制でのリリースやライブ活動を再開させた。
2024年、ILMARIとPESが話し合いを重ねていることを公表。2025年4月4日には、グループの歴史に区切りをつけるため、メジャーデビュー25周年となる2026年3月22日まで限定で5人体制に復帰することを発表した。再集結後は、シングル「どON」の配信や、全48曲を収録した3枚組ベストアルバム『GREATEST FIVE』をリリース。野外フェスへの出演や『GQ MEN OF THE YEAR 2025』での受賞など、2026年の活動休止予定日まで精力的な活動を続けている。