12モンキーズ / Twelve Monkeys

12モンキーズ / Twelve Monkeysのレビュー・評価・感想

12モンキーズ / Twelve Monkeys
6

王道だけどおもしろい。

ちょっとよくわからないところもありますが、人が生きられない地上を変えるために過去へってのも面白いし、世紀末の雰囲気の世界も面白かったです。荒廃とした世界ってよく映画で描かれていますが、そんな世界も本当に来そうで怖いです。
エキセントリックな精神病患者をブラピが演じていて、この頃のブラピってただかっこいい男というイメージだったから、意外性があってすごいなと思いました。
12モンキーズという異様な団体も出てきて怖いです。動物愛護団体だったと思うけど、過激で悪いことばかりしているグループです。なんて奴らだとも思うけど、まあ、動物園の動物がかわいそうってのもわからない理屈ではないなと思ったり、まあ、映画の中で印象の強い男です。ブルース・ウィリスは、他の映画同様、汚れまくって頑張ってます。ブルースはダイハード同様、一人頑張る役が似合うなと思いました。
最後の結末は、なかなか衝撃的でした。タイムループものの王道といえば王道ですが、やはりこの終わりは切なくていいなと思います。そのまま、後味が悪く終わってもよかったけど、世界は救われたようなのでホッとしました。いろいろわからないところはありますが、細かいところもギリアム印という感じで、また見たいなと思わせてくれる作品です。

12モンキーズ / Twelve Monkeys
8

ドラえもん的、タイムマシンマジック

一言でいうと、ドラえもん的タイムマシンマジックネタの映画。
人類を滅亡寸前にまで追い詰めたウィルス拡散を、ブルース・ウィルス演じる主人公が食い止めるためにタイムスリップする、というお話。12モンキーズはそのウィルスを拡散した危ない集団と言われており、その活動を阻止するのが主な任務と言われていたが…と続いていく。
映画公開時はあまり評価されていなかったが、私としては、いろいろ考えさせられた映画だったと思っている。

ドラえもんやその他のタイムマシンネタの作品は、過去や未来にタイムスリップし、無事に歴史を変えたり、変えられた未来を元に戻したりするが、この映画はどうなのだろう?我々がこうして何の変化なく暮らしているということは、結局どういうことなのか?そういったことを考えさせられた。そして、納得のいく作品であったと個人的には思っている。

ちなみにこの映画にはブラッド・ピットが出演しており、ゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞している。だいぶトリッキーな演技をしているのが見どころ。
思えば、このころから、ブラッド・ピットの評価は上がっていったような気がするが、それはまた別の話。

とにかく、この映画は、ちゃんと考えればとても筋の通った話になっているので、もやもやするようでいて、すっきりする話になっていると、私は思います。