Eから弾きな。

Eから弾きな。

『Eから弾きな。』(Eからひきな。)とは、佐々木拓丸による漫画作品。『イブニング』誌上で、2012年から2013年にかけて連載された。コミックスは全3巻が刊行されている。
求職のすえ、ようやく定職につくことができた神谷三蔵(サンゾウ)は、ある日突然現れた社長の娘・武藤史子(フミ)に、強引にバンドのギタリストとして勧誘された。フミはサンゾウの履歴書の趣味の欄に「ギター」と書いてあったのを見て、自分の言いなりにできるギタリストにしようと目論んでいたのだ。しかし、サンゾウは実際にはギターなど全く触れたこともなく、履歴書には嘘を書いていたことが明らかになる。しかし、フミはそれを口実に逃げようとするサンゾウを強引に引き止め、一からギターを教え始める。こうして、1ヶ月後に迫るライブのステージに立つべく、サンゾウの猛特訓の日々が始まるのであった。

Eから弾きな。のレビュー・評価・感想

Eから弾きな。
8

27クラブからの出発

27歳とはカート・コバーンやジミ・ヘンドリクスといった多くのロックスターが亡くなった年齢である。(27クラブと言われることもある)

そんな年齢でやっと再就職した会社の社長の娘に巻き込まれ、クビを賭けてギターを弾き始めた主人公でしたが次第に音楽の魅力に気づいていく。

今作は地道な練習の書き方が丁寧で、(自分のクビがかかっているからとはいえ)ひたむきに努力する主人公を見ていると応援したくなるが、音楽は好きだけどそれほど楽器に興味がない方は少し退屈かもしれない。

しかし、主人公視点で始まる最後のライブシーンの緊張感は普段の練習回とのギャップで主人公の努力を見守ってきた読者の皆様は目が離せなくなると思う。
とはいえ、このライブシーンもかなり短く、重要なシーンとはいえライブ後のシーンに比重が置かれているのも本作の知名度が高くない理由なのかもしれない。

音楽漫画としても魅力的だが、登場人物に影響されてどんどん音楽に対して真剣になっていく主人公の成長物語と考えると、より楽しめると思う。

巻数も三巻で完結しており、ファンとしてはもう少し続けて欲しいぐらいだが、しっかりと区切りのいいところまでで話がまとまっており、最終巻の後半はどちらかと言えば後日談に近いような印象を受けた。