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V系ではない、京の世界…
DIR EN GREYのVo.京の組んだバンドsukekiyo。DIR EN GREYと比較すると、sukekiyoは、悲しみ、エログロ、静寂、アングラ的世界観である。女性目線からの、哀しみ、欲望等が入り混じる不思議な世界観が広げられている。京の高い音域は素晴らしいし、誰も真似できないだろう。
ADORATIOというルバムに入っている、シングル的な存在の曲、「艶」は何とも言い難い、癖になる曲である。曲の中盤に波の音が聞こえるのだが、とても幻想的そして悲しさを覚える。サビの京の高い音域はこの曲をすごく引き立てている。まず、普通の人が歌っても出せない音域である。時に激しいギターが心に刺さる。そして、バイオリンの音が、sukekiyoの世界に誘う。「白濁」という曲は、女性の哀しみ、欲望そのままである。「首吊り遊具」という曲は、曲名からは、想像できないほど、ジャズチックな曲であるし、本当にある意味ヤバいバンドだ。他のアルバム、「INFINITUM」もすごく良い。陰と陽がはっきりした曲が多い。バンドレベルもかなり高いように思える。とにかく、みんなに聞いてほしいバンドなのだ。私はLIVEを体験していないので、早く体験したいと思っている。