レインマン(映画)

レインマン(映画)

『レインマン』(原題:Rain Man)とは、1988年12月16日に公開されたアメリカ合衆国の映画である。日本での公開は1989年2月25日。監督はバリー・レヴィンソン。主演にダスティン・ホフマンとトム・クルーズを迎え、サヴァン症候群の兄と利己的な弟の交流を描いたヒューマンドラマである。
本作は、自由奔放な青年と重いサヴァン症候群を抱える兄との出会い、そして旅を通じて育まれる兄弟愛を描いたロードムービーとしての側面を持つ。第61回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門を受賞したほか、第46回ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)や第39回ベルリン国際映画祭でも金熊賞(作品賞)に輝くなど、世界的に極めて高い評価を受けた。
日本においてもその人気は高く、2006年には舞台化も実現。チャーリー役を椎名桔平、レイモンド役を橋爪功が演じ、大きな話題を呼んだ。
高級輸入車ディーラーを営むチャーリーは、経営難に直面しながらも、恋人と旅行に出かけるなど奔放な生活を送っていた。そんな折、長らく疎遠だった父の訃報が届く。遺産目当てに帰郷したチャーリーだったが、父が遺した莫大な財産は、存在すら知らされていなかったサヴァン症候群の兄、レイモンドのための信託財産として運用されることを知る。
納得のいかないチャーリーは、遺産を自分のものにするべく、レイモンドが入所している施設から彼を強引に連れ出し、ロサンゼルスへの帰路につく。しかし、パニックを起こしやすいレイモンドとの旅は困難を極めた。
その道中、チャーリーはレイモンドが持つ驚異的な記憶力という特殊な才能に気づくと同時に、幼い頃に自分をあやしてくれた「レインマン」の正体が、実はこの兄であったことを思い出す。単なる「遺産奪取の道具」として見ていた兄に対し、チャーリーの心には次第に本物の兄弟愛が芽生え始めていく。

レインマン(映画)のレビュー・評価・感想

レインマン(映画)
10

レインマン

タイトルからして不思議。レインマン雨男。何のことだと思いながらビデオを買い、キャストがトム・クルーズ、ダステイン・ホフマンという豪華共演に魅せられて映画を見始めた。
トムの役は若き詐欺師でとんでもない悪党。ある日トムのところに電話がかかって来る。親が死んだ、急いで帰れと。遺産相続の話があると言われ帰ってみると、君には兄がいるとの話にびっくりぎょうてん。兄がいるとは今まで知らず、いきなり言われて戸惑うトム。実は兄は訳ありである施設に入っていると聞き、てっきり遺産は自分のものと思っていたトムだが、相続は兄の承諾と兄弟仲良く暮らすという条件付きであった。しかし兄のことは何も知らないで育ったトム、もちろん兄の方も条件は同じだ。トムはさっそく施設に会いにいったものの兄の病気は想像を絶するもので、自分のことすらわからない、ましてトムのことなど分かりようもない状態。頭を抱えるトム。このままでは遺産を手にすることはできない、と考えた末に兄を施設から連れ出して行動をしながら策を練ろうと考えた。兄の病気はサバン症候群というやっかいなもので、意思の疎通ができないのだ。
この映画の魅力は、病気の兄と弟に少しずつ肉親の情が芽生えていく過程が丁寧に描かれていて、心に沁み込んでくるところだ。30年に1本の名作。