湿地

湿地

『湿地』(原題:Mýrin、英題:Jar City)とは、アイスランドの作家アルナルドゥル・インドリザソンによる同名ミステリー小説を原作とした、2006年製作の北欧サスペンス映画である。監督・脚本はバルタサール・コルマクール。アイスランド、ドイツ、デンマークの共同製作である。
物語は、レイキャビクで起きた孤独な中年男性ホルベルグの殺人事件から幕を開ける。世事に疲れ果てたベテラン警官エルレンデュルは、この事件の背後に30年前の汚職警官や強姦事件、さらには若くして亡くなった少女の存在が隠されていることを突き止め、捜査を進めていく。
物語の核心には、北欧では稀な遺伝性疾患である神経線維腫症が据えられている。捜査が進むにつれ、ホルベルグの過去や数十年前に失踪した仲間、そして不法に遺伝子データへアクセスして娘を亡くした悲劇の真相を探る遺伝学者オルンの存在が浮き彫りになっていく。エルレンデュルはバラバラだったパズルのピースを繋ぎ合わせる一方で、麻薬中毒に陥りホームレスのような生活を送る自身の娘との歪んだ関係にも直面し、個人的な苦悩を抱えながら真実に迫る。
本作は冷徹な北欧の空気感を描き出すと同時に、実在するアイスランドの企業による遺伝子収集活動に対する暗黙の批判を含んでいる。アイスランド映画賞(エッダ賞)では作品賞や監督賞を含む5部門を受賞するなど、国内外で高い評価を獲得した一作である。

湿地のレビュー・評価・感想

湿地
5

期待しすぎました。

・あらすじ
アイスランドの湿地にあるアパートで老人の死体が発見される。
突発的な事件と思われたが捜査を進めていくうちに30年前以上の強姦事件と繋がりがあることがわかる…。
北欧のベストセラーミステリー小説「このミステリーがすごい大賞入選」の傑作を、「エベレスト3D」のスタッフが完全映画化した作品。

・感想
「このミステリーがすごい大賞入選」と言うことで、すごく期待してしまい観たのでいまいちでした。
内容は面白くない訳ではけっしてないんだけど…もっと複雑な事件なのかと思って見ちゃったからなのか…。
う~ん。いまいちでした。
キラキラ、ドキドキはなく、単調で曇天で映像が全体的に暗く抑揚がなかったです。
登場人物も多く顔と名前を一致するのに少し時間がかかりました。ただ、内容は悪くないと思います。
一つの事件からどんどんいろんなことが明らかになり、強姦事件の真相、
そして自分の父親を探す遺伝子研究の会社に勤める男の関連性も明るみにでて、解決していくストーリーが気になり観てしまいました。
そして、主人公のエーレンデュル刑事の娘エヴァが薬物中毒で、
父親が分からない子どもを授かり中絶する費用をもらいにくるシーンには、胸が痛くなんとも言えない気持ちにもなりました。
内容は良いと思いますが期待しすぎて観ると、少し物足りなさを感じる作品でした。

湿地
5

湿地を観た感想

ヒットした小説を原作としたサスペンス映画ということで、かなり期待して観始めましたが、全体として、非常に地味な映画です。
ことの発端は、アイスランドのアパートでホルベルクという男性の遺体が発見されるところから始まります。ホルベルク(とその仲間たち)はかなりの悪党です。最終的に30年前のレイプ事件の真相にいきつくわけですが、ホルベルクは特殊な遺伝性の病気の保因者で、そのことがヒントになって、これまで事件とは関係ないように描かれてきた出来事が、ひとつの線につながっていきます。
「湿地」というタイトルが示す通り、とてもジメジメとした話です。映像もなんだか退廃的な感じで、普通のカラー映像だったはずなのに、観終わったときはモノクロのフィルムを見ていたような気分になりました。主人公である刑事のエーレンデュルは、おそらく仕事熱心な人なのでしょうが、気性が荒くて怖いです。ただ、娘であるエヴァとのやり取りには愛が感じられました。この映画で唯一の温かな描写ではないでしょうか。個人的には、エーレンデュルの食事シーンがやたらと印象に残りました。「今日の夕飯は羊の頭にしようかな」という感覚は、ほとんどの日本人にはないと思うので…。