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ブルーハーツソング系女子
魔法使いや怪獣、巨大ロボットのいる世界で「どこまでいっても普通の子」である少女4人が旅をするロードムービー。主題歌である「人にやさしく」を始めとして登場する多数の楽曲は、その多くが日本のパンク・ロックバンドTHE BLUE HEARTSの楽曲を彼女たちが歌うカバー曲です。
最終話のサブタイトル「未来は僕等の手の中」も彼らの楽曲タイトルの一つで、この曲はテレビアニメ『逆境無頼カイジ』でも萩原聖人がカバーした名曲です。
この世界では「モサ」と呼ばれる能力者がそれぞれの土地を統治していますが、敵対勢力がいたりとどこの地も大小それぞれの問題を抱えています。
主人公たちは能力者ではなく、よそ者の「モブ」と呼ばれながらバイクに乗り全国を旅し、彼らの土地に巣くうご当地トラブルを解決する手伝いをしたりします。
彼女たちがモブであり、解決の決定打はあくまでもモサが担当する展開はまさに猛者と名脇役の関係で、ヒーローだけでは解決できないことがあり、普通の人にもできることがある、重要な役割がある事を思い出させてくれます。
そのストーリーはまさにTHE BLUE HEARTSの歌う、不器用でも泥臭く懸命に生きる人間の姿に似ています。