漫画で学ぶ、お金の話
転職、投資などの話題を含み、綺麗事のないお金の話が色々と登場し、勉強になります。
「仕事は自分で作り出すもの。与えられたものは仕事ではなく作業」と断言するなど、持論に対する確信を感じさせます。
平成初期と比べると一般にも広まりつつある「成功の失敗は挑戦しないこと」という言葉も序盤に登場し、「いい会社の選び方は中古物件の賢い買い方と同じ」という理論についても、「良い会社ならば「笑顔が絶えない」「個性が生かせる」「チャンスは無限大」といった抽象的な言葉を使わず、具体的な良い点を記載できる。笑顔が絶えないというのは良い会社なら当たり前なのにわざわざ言うのは、その会社では当たり前ではないと白状しているんだ」と、辛辣ながら思い当たる節もある理屈が述べられます。
タイトルの「エンゼルバンク」は、作中に登場する転職代理人が小学生の頃に確立した売買市場に由来し、その内容は「チョコボールの金のエンゼルと銀のエンゼルを売買し、子供らしからぬ利益を得た」ことから。作中でも、彼は自分の作ったその市場を「エンゼルバンク」と呼称していました。
ドラゴン桜は未読ですが、その外伝ということでドラゴン桜以降の話が描かれているようで、生徒だった若者たちがそれぞれ弁護士や東大生として登場しているようです。
漫画としてこういった知識が学べる作品の存在は、ビジネス書以外にも学ぶ媒体の選択肢が増え、ありがたいです。