富江

富江

『富江』(とみえ)とは、不死の少女「富江」と彼女に人生を狂わされる男たちの恐怖を描いた、伊藤潤二が『月刊ハロウィン』・『ネムキ』に連載した連作短編漫画。『うずまき』に並ぶ伊藤潤二の代表作で、映画化・ドラマ化も果たしている。
傲慢で身勝手、暴君気質の美少女「富江」。彼女は殺しても蘇り、血の一滴からでも再生して増殖する異常な存在だった。その美貌に惹かれて富江に関わった男たちはことごとく人生を狂わされ、やがて彼女に尋常ならざる殺意を抱いて破滅していく。

富江のレビュー・評価・感想

富江
8

こ、こわい…「富江 アンリミテッド」

私は伊藤潤二さんのホラーは結構好きなのですが、富江はあまり覚えていませんでした。可愛い女の子の富江に取り憑かれた人々の話だな、くらいしか覚えてなかったです。
本作を見ると、とても怖かったです。いろいろなところに富江が現れて、狂ってくる月子に感情移入してしまって、なんだか変な幻覚に悩まされた気分になりました。確かによく考えると、虫に富江とか、ゴミ箱から富江とか、やりすぎな表現も多くて、ここは笑うところかなと思ったりもしました。でも、幻覚とか悪夢ってもうやめてー、て感じのやりすぎなものだし、この表現で正しいと思いました。
富江役の女優さんも目がちょっとつり目で、青白くて、怖いほど美しい人でした。すごく合ってる役者さんを見つけてきたものだなと思いました。まあ、話の内容はちよっとよく分からなくて、結局富江は、もともと怪物なのか、もともとは月子の姉だったのか、理解はできませんでした。でも、原作自体、富江が何なのかははっきりしていなかった覚えがあるので、それはそれでいいのだと思います。可愛らしい女の子はたくさん出てくるし、ホラー映画としても怖いし、何度も見たくなる作品のはずですが、すごく怖かったのでもう見たくないとも思った作品でした。