【ルワンダの涙】大量虐殺事件「ルワンダ虐殺」まとめ【ホテル・ルワンダ】
ここでは1994年、ルワンダで起こった大量虐殺事件「ルワンダ虐殺」について紹介する。フツ族とツチ族という民族同士の対立が激化したことで起きたこの事件の正確な犠牲者数は不明で、50万人から100万人とも言われ、これはルワンダの人口の10%から20%にもあたる。『ルワンダの涙』や『ホテル・ルワンダ』といったルワンダ虐殺を伝える映画や、今のルワンダについても触れる。
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『ルワンダの涙』とは、2005年に公開されたマイケル・ケイトン=ジョーンズ監督による映画作品である。ジョン・ハート、ヒュー・ダンシー主演、クレア=ホープ・アシティ助演。1994年に発生したルワンダ虐殺を題材としており、日本では2007年1月27日より順次公開された。
本作は、当時ルワンダで活動していたBBCニュースプロデューサー、デヴィッド・ベルトンの実体験に基づいている。舞台となるのは虐殺の最中にあった首都キガリの公立技術学校(ETO)であり、そこに留まったイギリス人のカトリック神父と英語教師が、凄惨な大量虐殺事件に巻き込まれていく姿を描いている。
最大の特徴は、同様の事件を扱った『ホテル・ルワンダ』が南アフリカで撮影されたのに対し、本作は実際に事件が起きたオリジナルの場所で撮影が行われた点にある。さらに、製作スタッフや端役には虐殺の生存者が多数参加しており、極めてリアリティの高い描写がなされている。
原題の『Shooting Dogs』は、犠牲者の遺体をついばむ野良犬を射殺する国連軍兵士の行動に由来する。虐殺の加害者に対しては発砲を禁じられながら、犬に対しては引き金を引くという、当時の国際社会の矛盾と異常な状況を象徴的に表現している。