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耳の尖った人間たちが出会った、耳の丸い子供との日常ラブストーリー
主人公たちの種族は、耳が尖っている以外は普通の人間と同じ見た目をしています。
ファンタジーではエルフとして描かれる、あのタイプの耳です。
主人公の青年は、ある日自分達とは違う丸い耳を持った子供と出会います。
こちらは現実での私たちと同じような耳をしていて、主人公たちと違う種族であることがわかります。
名前をワンダルというこの子が最も他の人と違うことは、感情が高まると大人の男性の姿になることなのですが、のちにこの能力は「大人の男性になること」というだけではないことが発覚するのがこの作品の大きな魅力でした。
大人の男性となる姿を見た主人公は、ワンダルが男だと思い込んで過ごしていますが、幼稚園の先生が汚れたワンダルをお風呂に入れた時に女の子であることが発覚します。
ワンダルの種族は絶滅寸前の「まるみみ族」であり、この種族は生まれた時には全員女の子ですが成長するにつれ男性か女性に性別が確定する、という不思議な種だったのです。
性別が確定するのは、本人の「男になりたい」または「女になりたい」という強い想いで、その多くは恋愛感情。
青年とワンダルは互いに惹かれていき、ワンダルの性別は女性に確定。今まで子供の男の子と思って暮らしていたワンダルが大人の女性となったために共に暮らすことに戸惑いを覚えたり、まるみみ族の生き残りがワンダルと結婚したがったり…と、波乱万丈なのに心温まる、一風変わったかわいいラブストーリーです。