ハーメルンのバイオリン弾き

ハーメルンのバイオリン弾き

『ハーメルンのバイオリン弾き』とは、渡辺道明による日本のファンタジー漫画、およびそれを原作としたアニメ、映画、ゲームなどのメディアミックス作品である。
『月刊少年ガンガン』で1991年から2001年まで連載。累計発行部数は計680万部を突破。
主人公の勇者ハーメルが魔王ケストラーを倒す旅を描き、主人公やその仲間達は「魔曲」というクラシック音楽をモチーフにした音楽で戦いを繰り広げる王道ファンタジー。
主人公の出自の謎やギャグコメディ、凄惨なシーン、そしてクラシック音楽に関するうんちくまでがストーリー中に数多く散りばめられている。
1995年にCDブック化、1996年にアニメ映画が公開された。1996年から1997年にかけてテレビアニメが全25話放映され、原作との相違も話題になる。
本作から数年後の続編も電子書籍で無料公開されており、更に数年後の話にあたる『ハーメルンのバイオリン弾き〜シェルクンチク〜』も全8巻で発売された。

ハーメルンのバイオリン弾きのレビュー・評価・感想

ハーメルンのバイオリン弾き
8

RPG好きなら…一回読んでみて!

美少年が音楽の力で出会う人を仲間にして、魔王を倒すストーリーのはずでした。違いました。
いや、シリアスなんですよ。母親が同じ兄妹が、主人公である兄は人間族に育てられ、がめつい芸人一座として旅をしていますが、妹は魔族の四天王として、したくもない殺人や強奪などで苦しんでいます。
全部で30巻以上あるにもかかわらず、10巻も行かないくらいで読み手を引き込むようなボス戦、人間ドラマ、緊張感が味わえます。読みごたえがあるんですよね。絶望しかないのに、ニヤッとしてしまうコメディを挟んできたり…。女の子ならきっと主人公のハーメルに守ってほしいと思うようなキュンキュン冒険奴隷ハートフルバトル漫画になります。私は「ライアン」派です。鼻血を出して死にそうな思いをしても想いを貫くって素敵ですよね。
なんというか、多くの漫画では味わえないような、起承転結が何度も繰り返すような読みごたえがある漫画だと思います。エロ要素は軽くありますが、その笑えること笑えること。きちんと読み手が内容に入っていきやすく、一話目で旅の目的を説明してくれているので、世界観には入っていきやすいかと思います。ただ、読むときは全巻揃えることをお勧めします。