鳥 / The Birds

鳥 / The Birds

『鳥』とは、アルフレッド・ヒッチコック制作の1963年のアメリカ合衆国の映画。アメリカでの公開は1963年3月28日。日本での公開は1963年7月20日。ジャンルは生物パニックもののサスペンスである。原作はダフニ・デュ・モーリエによる同タイトルの短編小説。ロッド・テイラーとティッピ・ヘドレンが主演した。
サンフランシスコのペットショップで、若きソーシャライトのメラニー・ダニエルズは弁護士のミッチ・ブレナーと出会う。彼に興味を持った彼女は、彼が探していたつがいのラブバードを携え、平穏な港町ボデガ・ベイにある彼の邸宅を訪れる。しかし、到着早々に一羽のカモメが突如として彼女を襲い、額に傷を負わせるという不可解な出来事が発生する。
メラニーはミッチの家族や元恋人のアニー・ヘイワースと交流を深めていくが、町では徐々に鳥たちの様子が変貌し始める。ミッチの妹の誕生日パーティがカモメの大群に強襲され、夜には大量のスズメが煙突から家の中に侵入。平穏だった日常は、正体不明の鳥たちによる組織的な攻撃によって、静かに、しかし確実に崩壊へと向かっていく。
本作は1963年の第16回カンヌ国際映画祭にて、招待作品としてヒッチコックとヘドレンが出席して上映された。また、ウッベ・イヴェルクスがアカデミー賞のアカデミー視覚効果賞にノミネートされた。1964年、ティッピ・ヘドレンがウルスラ・アンドレス、エルケ・ソマーと共にゴールデングローブ賞の最優秀新人女優賞を受賞し、『フォトプレイ』誌の最優秀新人賞も受賞した。さらに、本作はベンガル映画ジャーナリスト協会賞による外国映画10作品のうち第1位にランクインし、ヒッチコックはこの賞で監督賞に選出された。

鳥 / The Birdsのレビュー・評価・感想

鳥 / The Birds
9

『サイコ』後にヒッチコックが凝りに凝って製作したホラー映画の古典『鳥』

『鳥』は1963年に公開されたホラー/スリラー映画で、製作と監督はアルフレッド・ヒッチコックです。ダフニ・デュ・モーリエによる同名の小説(1952年刊)に着想を得たこの作品は、数日間に起こった、カリフォルニア州ボデガ・ベイの人々に対する鳥たちの不意の一連の襲撃を物語の軸にしています。出演はティッピ・ヘドレン、ロッド・テイラー、ジェシカ・タンディ、スザンヌ・プレシェット、ヴェロニカ・カートライト。脚本はエヴァン・ハンターで、ヒッチコックは複数の新しい登場人物を造形し、プロットを彫琢するように指示されていました。『鳥』の初公開時には好評と不評が混在していました。しかしニューヨークタイムズは、「鳥肌を立たせるようなホラー映画」と評しています。一方で、同じ評者は「鳥がアレゴリーの意味を有しているかは確信できない」とも述べました。「ヒッチコック氏の様式では映画作品に寓意的な意味を込めたり社会的なニュアンスを含めたりすることはない」からなのです。それでも、この評者は「ギリシア神話の怒り」が表現されている可能性を示唆しました。ニューリパブリック誌には、「鳥は覚えている限りでヒッチコックの最悪のスリラーだ」とする酷評が掲載されました。

鳥 / The Birds
7

鳥嫌いに見せてはいけない。ホラーの名作

ヒッチコックの「鳥」は有名な映画と言われています。
非常にシンプルかつ、映画の内容を的確に表したタイトル名だと私は思っています。
この映画はジャンルで言うとホラーにあたる作品です。

どこにでもいる普通の鳥が、明らかに敵意を持って人間を襲ってきます。理由は分かりません。B級映画なら「核物質が」「近くの工場から漏れた薬品が」「カルト教団の儀式の影響で」などなどの理由がつけられそうですが、この映画において、鳥が襲ってくる理由の説明は無かったはずです。鋭い爪にくちばしを持つ鳥。もしも襲われたら、銃火器でもなければ、人間に為す術はありません。
この映画を観たあと外に出て、鳥を見かけたら、一瞬身構えてしまう事でしょう。そうさせてしまう力がこの映画にはあります。
鳥が人間を襲うシーンはとても生々しく、鳥が嫌いな人には耐えられないかと思います。鳥嫌いの人が観る時には、その点にご注意ください。

とはいっても、この作品はフィクションです。
カラスが多数出演していますが、だからといって現実のカラスが映画みたいに悪い奴らだとは思わないでください。
この映画を観たあとはかわいい鳥の動画などを見て、自分の中の鳥に対する印象や価値観を修正しておくことをおすすめします。