やれたかも委員会

やれたかも委員会

『やれたかも委員会』(やれたかもいいんかい)とは、吉田貴司による日本の恋愛コメディ漫画および、それを原作としたドラマ作品。2016年から吉田貴司がウェブサイト『note』にて掲載を開始し、のちに『cakes』でも掲載を始める。2016年に電子書籍で自主出版がなされ、男性であれば「あるある」と言いたくなるようなエピソードの数々が大きな話題となった。2017年に単行本が発売され、2017年末に実写ドラマ化が決定。2018年からAbemaTVのAbemaSPECIALチャンネルにおいて、全8話が配信された。毎回主人公が変わるオムニバス形式をとった漫画作品で、毎回、女性との「やれたかもしれない」という思い出を持つ男性たちが、その出来事を独白するという展開になっている。そして、そのエピソードの聞き手である男性2名、女性1名で構成される「やれたかも委員会」メンバーが、最後に「やれた」か「やれたとは言えない」かを判定する。なお、女性が独白する回もある。作者である吉田貴司が友人との会話で「あの時こうしたら(女性と)やれたんじゃないかみたいのってあるよね?」「誰かにやれたかやれなかったか判定してもらいたい」という他愛もない話題が上ったことに着想を得て作られており、「妙にリアリティがある」と人気を博している。

やれたかも委員会のレビュー・評価・感想

やれたかも委員会
8

人生で何度かはあるであろう「やれたかも委員会」

簡単なあらすじを記す。ゲストが3人の審査員の前で過去の甘酸っぱく切ないギリギリの男女の思い出を語る。そしてそれを審査員3人が「やれた」「やれたとはいえない」のプレートで審査してくれるという話。

正直最初は少しゲスいと思いましたよ。でもね。読むとわかるが、あのときこうしていれば…。タイミングさえ合っていれば…。そんなこと人生で一度や二度はあるもので、それをゲスさではないなにか尊いものに昇華してくれるようなパワーがこの作品には存在している。
審査員の3人もしっかりキャラ付けと役割分担がされており、司会進行役、思い出を綺麗に磨いて輝かせてくれる役、そして現実をしっかり見せてくれる役がある。3人の絶妙なバランス感覚で物語はジャッジされて行く。そしてこの3人の待ち時間を表現するのにちょこちょことした小物が登場する。それの使い方がまた上手であり、リアルに時間を感じさせてくれるところもステキだ。

ゲスト側のセリフまわしが一言でいうとエモい。いちいちポエマーじみていて繰り返しやコマ割りなどでずっと頭の中に置かれてあったんだなあと伝わってくるのだ。さらに作品名からして男性ゲスト中心のストーリー構成になるだろうとの大方の予想を覆し、女性ゲストもたびたび登場する。
ドキドキ、ハラハラ、そしてモヤモヤ…。
だがこの話は決して成就されないと最初から分かっている、このもどかしさ。

タイトルも内容も万人にオススメはしない。
だがあえて言いたい、これはおもしろいマンガだと。