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ミステリーとアクションの強引かつ痛快な融合!
ベトナムで戦い、帰還後は妻と平穏な生活を送る主人公の周囲で、かつての同じ小隊に属していた戦友達が次々と殺されていく事件が発生する。その犯人は元南ベトナム軍の将校でごくささいな”逆恨み”から、小隊メンバーの殲滅を誓い、その魔手はやがて主人公にも迫ろうとしていた…というベトナム戦争を絡めたミステリー風味のアクションに仕上がっており、”これで日本未公開なのはちょっと勿体無いな…”とさえ思える出来。
主演が「処刑教室」で”線は細いがキレると不良生徒を殺しまくる教師”役があまりにもはまり過ぎて、「怒らせてはならない人間を怒らせるとトンでもない事になる」という当たり前のことを強烈なまでに脳裏に刻み込んでくれたペリー・キングだっただけあって、次々と殺されていく戦友達の死を目の当たりにし、犯人を迎え撃つ決意を固めクライマックスでは、犯人の元ベトナム軍将校と市街戦まで展開してくれるリミッター壊れたかのような暴れっぷりはなかなかのモノ。