圧倒的世界観
ダークでファンタジーな海外ドラマが好きな人にはお勧めの作品です。長編の作品なので見ごたえもあります。
金、権力、性、倫理観が現代社会ではありえないほどにぶっ飛んでいる作品です。
具体的に例をあげますと、金は他者、または他国から奪うのが当たり前で、規模の大きいものだと他国を滅ぼして金塊などを回収したり、銀行への借金返済を企てます(あくまで目的の一部であり、本目的はまた別にある)。また権力に至っては自分に仇なすもの、反抗するものは殺してさらし首にするといった、絵にかいたような暴君ぶりを惜しげもなく披露します。性に関しては特にかけ離れたもので、貴族の間で娼婦は当たり前に体を重ねています。しまいにはある集落の男を殺し、女を辱めるなどもはや当たり前の世界であり、自分の価値観や倫理観に衝撃を与えた作品です。
ただ、誤解しないで欲しいのは上記の展開があまりにも過激だから面白いのではなく、ストーリーはもちろんその世界に生きるキャラクターたちの個性があっての面白さであり、過激な描写も映えてきます。例えば父親の処刑をきっかけにバラバラなった家族がそれぞれの試練を乗り越え成長し再会するシーンや、強大な敵に立ち向かうため、各国をまとめようとする若者たち、己の望みをかなえるためにあらゆる犠牲を払い、邪魔者を排除しようとするものなどと、挙げるとキリがないほどに一人一人のキャラが生きています。それらを含めてお勧めの一作品です。