地獄の遊戯 / Avenging Force

地獄の遊戯 / Avenging Force

『地獄の遊戯』(じごくのゆうぎ)とは、1986年に公開されたアメリカの映画。『地獄の遊戯』は邦題で、原題は『Avenging Force』となっている。チャック・ノリス主演作品『地獄のコマンド2』として企画されたが、マイケル・ダディコフを主演に据えて制作された。銃撃戦や格闘シーンなど、典型的な1980年代アクション映画の醍醐味を堪能できるが、極右思想団体が敵組織という設定が、単純なアクション以上に社会的な恐怖感も含んでいると話題になった。元シークレットサービスのエージェントであるマット・ハンターは、ルイジアナの田舎で静かな余生を送っていた。しかし、旧友で政治家のラリー・リチャーズが、極右の武装集団「ペンタングル(Pentangle)」に襲撃されて息子を失ってしまったことを知る。親友とその家族を守るために立ち上がったハンターは、自身の身にも危険が迫る中で敵の要塞に乗り込み、死闘を繰り広げることになる。

地獄の遊戯 / Avenging Forceのレビュー・評価・感想

地獄の遊戯 / Avenging Force
9

マンハント(人狩り)アクションの佳作

本来はチャック・ノリスの「地獄のコマンド2」として企画されていた本作。
経緯は不詳ながらその続編としては製作されないまま「アメリカン忍者」でアクションスターの仲間入りしたマイケル・ダディコフ単独主演作として製作された。
”有色人種を根絶し、白人によるアメリカ国家建設”を企む秘密結社「ペンタングル」を叩き潰すために奔走する元CIA工作員マット・ハンターの活躍を描いた作品で、主役を演じたダディコフの元スタントマンらしい颯爽としたアクションやいかにも「秘密結社」めいたペンタングルの活動ぶり、政府からのスパイを処刑する際の若干ホラーっぽい雰囲気等、”大作ではないものの趣きのある佳作”感に溢れていて、まさに思わぬ掘り出し物といった感じなのが嬉しい。
しかし映画後半からはそれまでの設定が一転して「追う者が追われる者」になり、主人公は妹を人質に取られた上、自身には高額の賞金が懸けられとよりスリリングな展開を見せ始め、特殊ボウガンや手製の斧など独特な得物で武装したペンタングルが放つ凄腕の「暗殺者軍団」の追撃を受けつつ、それをいかにしてハンターが倒しながら秘密結社の黒幕にたどり着いていくのかかなりの見せ場になっている。