レミーのおいしいレストラン / Ratatouille

レミーのおいしいレストラン / Ratatouille

『レミーのおいしいレストラン』とは、2007年に公開されたディズニー/ピクサー制作のハートウォーミング・コメディな長編アニメーション映画である。監督はブラッド・バード。物語の舞台はフランス・パリ。料理を愛し、フランス料理のシェフになることを密かに夢見るネズミのレミーと、料理が苦手な青年リングイニが出会い、かつて5つ星だったが星を2つ失ってしまったレストラン「グストー」に新風を巻き起こしていく。自分に自信がもてないネズミと人間の成長と友情が描かれた、子どもから大人まで楽しめる作品。

レミーのおいしいレストラン / Ratatouilleのレビュー・評価・感想

レミーのおいしいレストラン / Ratatouille
6

ネズミってのが気になる。

お話はとても面白かったです。新人の奮闘記って好きだし、実は別の人がっていう話も好みでした。
レミーは頑張り屋で、料理が好きなことが伝わってくるし、レミーに操られているコックさんだって、料理は下手でも食べるのは好きだし、本当に料理人になりたかったんだと思います。
ネズミだから好きなことができないと諦めるのではなく、自分の望む道に進むというのはすごくいいことだと思うし、1匹と1人の間に友情みたいなものも感じました。
最初にレミーがコックさんの家で、おいしいオムレツを作るシーンが好きです。たいした材料がなくても、いいものは作れるんだなと思いました。
だから、全体的にはとても気に入っていました。でも、やっぱりネズミがキッチンにいるという絵は、ちょっと気になりました。
1匹ならともかく、いっぱいいるときはうわあと思ってしまいます。
やっぱり私の中でまだ、ネズミイコール不衛生という考えがあるからでしょう。
そういうところを逆手に取った話だとは分かっていながらも、気になってしまいました。
そういうことが気にならない年齢の時に見たら、もっと楽しめたのかもしれないなと思いました。
今度はもう少し、そういう固定概念を捨てて見たいと思います。

レミーのおいしいレストラン / Ratatouille
8

かわいいし、がんばってほしい

ねずみのレミーが新米コックの帽子の中で料理をする話です。レミーはもともと料理が好きなねずみですが、レストランではネズミはご法度なので、そういう方法をとりました。レミーの作る料理はおいしそうです。なんかラタトゥイユとかは繊細で小さいネズミだからこそのデザインという感じです。コックもとてもまじめでいかにも新米という感じで可愛らしいです。だいたい、コックとかって見て覚えろとか言われて、なかなか教えてもらえないから、新米は大変だろうなと思います。先輩コックの女性も江戸っ子みたいなきっぷの良さがあってすてきです。ただ、レミーは本当にネズミで、可愛くデフォルメしたとかではないので、ネズミが嫌いな人、ネズミが触った料理など食べられないという人にはきついと思います。私もレミー1匹のシーンとかはいいのですが、ねずみの大群とかはきついなと思いました。誰でも好きな仕事をというのはとてもいいテーマだし、その通りだとは思いますが、ネズミは病気を運んだりしますし、やっぱり気にかかるところはあります。ネズミといえば、ディズニーの大ボスなのに、現実のネズミの弱いところをつくなんて、さすがピクサー、攻めているなと思わせてくれた作品でした。