バハムートラグーン / Bahamut Lagoon / バハラグ

バハムートラグーン / Bahamut Lagoon / バハラグのレビュー・評価・感想

バハムートラグーン / Bahamut Lagoon / バハラグ
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「みんなのトラウマ」と言われたドラゴン育成戦略シミュレーション

スクウェア(現スクウェアエニックス)が製作した、スーファミソフトとして表現される安定のハイクオリティドット絵が魅力的です。
ドラゴンを育成するというシステムが、当時すでにモンスターのドット絵に定評があったスクウェアの本領をいかんく発揮していて、育成ステータスによって異なる姿に成長するドラゴンたちの姿はどれも美しい、あるいは可愛いです。色物系もいます。

ドラゴンは強力なものの操作できず作戦指示だけができる状態なので、的確な作戦に設定しておかないとあっさりとやられてしまったり役に立たなかったり、経験値を吸われたりするのでその辺りの戦略も練るのが楽しい。

アイテム名も特徴的で、探索マップでは「タンスのアレ」という謎のアイテムなど、意味深な物が発見できます。私にはそれが何なのかわかりませんでしたが、わかる人にはきっとわかるのでしょう。

ファンの間では「みんなのトラウマ」と呼ばれているようで、そのシーンは確かに印象に残っていました。
ヒロインが主人公とのデートでサラマンダーに乗り「早いね!」と二人ではしゃいでいたシーンがあり、その後に彼女が敵にさらわれ、敵の将軍と仲を深めて将軍のドラゴンに乗り「サラマンダーよりずっとはやい!」とはしゃぎます。
幼い頃はそこまで感じませんでしたが、今思えばなかなか酷な展開です。

そんな展開があるおかげで、より「ドラゴンをパートナーとして大切にしたい」そんな風に思える他には無いSRPGでした。