日野皓正

日野皓正

日野皓正(ひのてるまさ)は、東京都出身のジャズ・トランペット(コルネット)奏者。1950年代前半から、ティーブ・釜萢が設立した「日本ジャズ学校」に通いトランペットを学ぶ。トランペット奏者であった坂上弘からもトランペットの手ほどきを受けたのち、1964年から白木秀雄クインテットに参加。その後ベルリン・ジャズ・フェスティバルに出演したことで、世界のジャズ界から注目を集める。1967年にアルバム『アローン・アローン・アンド・アローン』でデビュー。ピアニストの菊地雅章と共に日野=菊地クインテットでも活動を開始し、1960年代後半から1970年代前半にかけ、日本ジャズの最先端を走るプレイヤーとして人気を博す。1975年からは活動拠点をアメリカに移し、フュージョンなどにも幅を広げて活躍する。世界中のミュージシャンたちとの共演経験を積んだのち、1985年、日本人としては初めてブルーノート・レコードとの専属契約を果たす。プレイヤーとしてだけでなく、大阪音楽大学の短期大学部や尚美学園大学の客員教授としても活動し、後進の育成に励んでいる。数多くの記録を打ち立てた功績が賞賛を集め、2004年には紫綬褒章、2019年には旭日小綬章をそれぞれ受章した。

日野皓正のレビュー・評価・感想

日野皓正
9

日野さんは日本の宝

一般のかたはジャズトランペッターの名前なんて全く知らないと思いますが、唯一例外的に知っているのが日野皓正ではないでしょうか。1960年代から若くして日本のジャズシーンで注目され、1970年代半ばにはニューヨークに拠点を移して、世界で活躍するようになった、まさに日本を代表するジャズトランペッターです。1970年代後半にリリースしたアルバム「Citi Connection」に収められたタイトル曲がテレビCMに使われて大ヒットし、ますます一般の方々にも広く知られるようになりました。
彼のプレイはとにかくカッコイイ。トランペットの演奏能力についてあまり言及されることはありませんが、当たり前ですが、サウンド、テクニック、ハイノート、等々、いずれも素晴らしいです。その技術に裏付けされた創造性豊かなインプロビゼーションが彼の最大の魅力です。
彼は、日本のジャズミュージシャンの中では珍しい、アルバムが売れるスターです。コンスタントにアルバムをリリースし、ツアーをこなす、常にアグレシブな活躍を続けています。
2019年、76歳になって旭日小綬章を受章しました。その数年前には「ビンタ事件」で話題になってしまいましたが、彼の功績の前ではそんなものは全く問題ありません。日野さんは日本の宝です。ますます日本のジャズ界をリードしていっていただきたいです。