空と原

『空と原』は、中村明日美子によるBL漫画。高校生の少年達の恋愛模様を描いた『同級生』に登場するサブキャラクターを主人公とするスピンオフとなっており、『OPERA』の2009年12月号から2011年12月号まで掲載された。
かつて教え子の佐条に片思いをしていた37歳の音楽教師の原学（はら まなぶ）は、盛り場で出会った佐条の面影を感じさせる若い男性とキスをする。しかし後日、その男性・青砥空乃（あおと そらの）と校内で再会し、彼が15歳の新入生であることを知る。
本作は、過去の未練を断ち切れずにいた原が、空乃に出会ったことで再び前へと進めるようになるという、ピュアで切ない物語となっている。『空と原』は、中村明日美子の繊細な筆致によって、登場人物の心情や葛藤が丁寧に描かれており、BLファンの間でも高い評価を得ている。