デス・ウィッシュ / Death Wish

デス・ウィッシュ / Death Wish

『デス・ウィッシュ』(Death Wish)とは、アメリカ合衆国で製作されたアクション・スリラー映画である。1974年に映画化された『狼よさらば』のリメイク作品。舞台はシカゴ、もはや警察でさえお手上げな無法地帯と化した町でブルース・ウィリス演じる外科医ポール・カージーは何不自由なく暮らしている。が、ある日何者かに襲われ妻を亡くし、娘は昏睡状態となる。家族の復讐を心に誓ったポールは「シカゴの死神」と化して自らの手で悪を成敗していく。監督のアメリカ銃社会への問題提起が伝わる映画である。

デス・ウィッシュ / Death Wishのレビュー・評価・感想

デス・ウィッシュ / Death Wish
8

ブルース・ウィリスがハマり役。後味の良いストーリー!

銃の似合う男、ブルース・ウィリスが、今回は家族を強盗に襲撃された外科医を演じています。そしてこの映画で彼がぶちのめすべき敵は、国際テロ組織でもなく、迫りくる隕石でもなく、街のチンピラ。そのチンピラどもに嫁と娘を襲われ、自衛と復讐のために慣れない銃を持って戦うのです。
銃には慣れていないという設定でも、やはりブルース・ウィリスが銃を扱うのは説得力がありすぎて、安定のクオリティーです。父親が軍人という家庭で育ったためか、彼にはどうしてもプロフェッショナルな雰囲気が漂ってしまいますね。しかし、そこに外科医というキャラクターを掛け合わせることで、この主人公が技術を習得することに優れた人物であることを、観客に悟らせているのは面白いなと思いました。
また、ストーリーが主人公の個人的なものであるため、共感しやすいところも。穏やかに暮らしていた良識のあるおじさんが理不尽な目に合い、警察もあてにならず、カウンセリングも救いにはならない。そんな状況から脱するべく、バンバンと銃を撃ち、悪い奴を倒していくのにはスカッとしました。そこに家族への愛があるところも良かったです。
ド派手なアクションも大掛かりなCGもない替わりに、ブルース・ウィリスの魅力が存分に生かされており、見終わったときの後味も良く、満足度の高い作品でした。