大杉漣

大杉漣(おおすぎれん)は、徳島県小松島市出身の俳優、タレント。1970年代に人気のあった演劇に通い、1973年に劇作家の太田省吾が主宰する劇団に研究生として入団。同年6月、別役実による作品『門』の端役でデビューを飾った。台詞なしに静かに舞台を歩んで演じる「沈黙劇」で演技を学び、1980年に新東宝映画のピンク映画『緊縛いけにえ』で映画俳優としてデビューを飾る。以降は日活ロマンポルノなどを中心としたピンク映画に率先して出演する。1993年の北野武監督映画『ソナチネ』への出演で注目を集め、1998年には同じく北野武監督の『HANA-BI』で、下半身不随の元刑事役という難役での演技が高く評価され、1999年の主要な映画賞を総なめにする。以降は主演、助演を問わずに幅広い役柄を演じる名俳優としての地位を確立し、「300の顔を持つ男」「カメレオン俳優」という異名で呼ばれるまでになった。バラエティ番組でもお茶目なキャラクターで愛されていたが、2018年2月20日深夜、主演ドラマのロケのために滞在していた千葉県君津市内のホテルで腹痛を訴え、病院に搬送されたが急性心不全で死去。66歳没。日本中で早すぎる死を惜しまれた。
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