メタルギア / METAL GEAR / MG

メタルギア / METAL GEAR / MG

『メタルギア』とは、1987年コナミから発売されたMSX2用ステルスアクションゲーム。『メタルギアシリーズ』の第1作であり、小島秀夫の監督デビュー作である。1995年、南アフリカ奥地の武装要塞国家アウターヘブンを舞台に、主人公ソリッド・スネークが無線機だけを片手に敵地アウターヘブンに単独潜入し、殺戮兵器メタルギアを破壊するミッションにあたるストーリーである。「敵から隠れながら進む」という画期的なシステムを導入し、「ステルスアクション」というジャンルを確立した記念すべき作品。

メタルギア / METAL GEAR / MGのレビュー・評価・感想

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メタルギア / METAL GEAR / MG
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メタルギアが出て来ない詐欺ゲーム

このゲームはまず第一にメタルギアが登場しません。それだけでもゲームとしては落第です。兵器もメタルギアに匹敵するものが出て来ず、せいぜい戦車程度しか出てきません。メタルギアシリーズのプロデュースを行っていた小島秀夫とも全くの無関係です。ここまで来るとメタルギアシリーズへの立派な侮辱なのではないでしょうか。実際、小島秀夫も「あれはやらないで下さい」と、とあるトークショーで警告したほどの曰く付きの作品です。
この作品は主人公のスネークがアウターヘブンに潜入する場面から始まるオリジナルのMSX版と異なり、なぜか潜入前のジャングルからのスタートとなります。しかもステージはステルスさせる気のない構造となっています。マップ切り替えで確定で見つかる場所が数十ヶ所もあるなど、本当にステルスさせる気の無い内容です。MSX版ではそうならないようにマップ切り替え時に敵兵の位置を調整するのですが、このゲームではそういう工夫が無いので残念です。
その他にもおかしい点が色々とあるのですが、知れば知るほどオリジナル版のファンを怒らせるものであることは間違いありません。このゲームを制作した人達の努力などの一切の事情を考慮しても、評価は1点以外ありえません。