ウィザードリィ #1 / Wizardry #1 / 狂王の試練場 / Proving Grounds of the Mad Overlord

ウィザードリィ #1 / Wizardry #1 / 狂王の試練場 / Proving Grounds of the Mad Overlord

『ウィザードリィ #1』(Wizardry #1)とは、1981年アメリカのサーテック社より発売された3Dダンジョン・ロールプレイングゲーム。副題は「狂王の試練場(Proving Grounds of the Mad Overlord)」。6人パーティを組み、地下迷宮を探索し、モンスターを倒して宝箱からアイテムを得て、キャラクターを強化・育成する、いわゆる「ハック&スラッシュ」の元祖とも言える古典RPGシリーズの第一作である。

ウィザードリィ #1 / Wizardry #1 / 狂王の試練場 / Proving Grounds of the Mad Overlordのレビュー・評価・感想

ウィザードリィ #1 / Wizardry #1 / 狂王の試練場 / Proving Grounds of the Mad Overlord
4

レベル上げ、アイテム収集を繰り返すのが好きな人へ

このゲームは魔術師ワードナに盗まれた護符をトレボー王の命令によって奪還しに行くストーリーです。ダンジョンに入った直後から特定のポイントにワープするとラスボスであるワードナのダンジョンまではほとんど道なりです。そのワープはレベル上げによって習得可能な魔法であり、それなりのレベル上げがあれば全く謎解きは必要ありません。つまりこのゲームは間違っても探索型RPGなどとは呼べません。
このゲームの楽しみ方は、村正と呼ばれるレアアイテムをひたすら集めることです。村正はダンジョン最深部の宝箱を調べると超低確率で入手可能であり、ゲーマーの中ではこの村正を何個集めることができたかがステータスとなります。
それとこのゲームにはロストと呼ばれる概念があります。死亡したキャラクターを蘇生する際に生命力と呼ばれるステータスとの関係でロストと呼ばれる状態になることがありますが、ロストになるとキャラクターが消滅します。これがあるからこそ多くのプレイヤーの心が折れるのです。
個人的には、敵をひたすら倒して無限にレベルを上げてアイテムをひたすら集め、ロストの恐怖と戦うだけのゲームというのは時間の無駄だと思っています。勿論それを極めたプレイヤーの努力は認めますし、すごいことだとも純粋に思いますが、少なくとも私はやりたくありません。